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タンクレストイレは本当に必要?後悔しないための徹底解説

モダンなデザインのタンクレストイレと手洗いカウンターが設置された清潔感のあるトイレ空間
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目次

スタイリッシュなタンクレストイレ、その魅力と落とし穴

タンクレストイレは、そのスタイリッシュなデザインと省スペース性から、新築住宅で非常に人気の高い設備です。しかし、見た目だけで選んでしまい、実際に住んでから「こんなはずじゃなかった…」と後悔する方も少なくありません。

タンクレストイレを導入する際は、その欠点とご自身の使用環境をしっかり把握することが重要です。これらを踏まえた上で選択すれば、きっと高い満足度が得られる設備となるでしょう。

わが家では1階・2階ともにタンクレストイレを採用し、入居から数年経った今でも快適に利用しており、非常に満足しています。

この記事では、わが家で満足度の高いタンクレストイレについて、その詳細から実際の導入費用までご紹介します。

タンクレストイレとは

タンクレストイレは、その名の通り水を貯めるタンクがないトイレです。そのため、見た目が非常にスッキリとしています。一般的なタンク付きトイレがタンクに貯めた水をレバーで流すのに対し、タンクレストイレは水道の水圧を直接利用して水を流す仕組みになっています。

タンクレストイレ

タンクレストイレのメリット

優れたデザイン性

タンクがないため、外観が非常にスッキリとしており、空間全体をスタイリッシュに見せてくれます。

省スペースでコンパクト


タンク付きトイレと比べて奥行きが約10cm短くなります。たとえば、一般的なタンク付きトイレの奥行きが約80cmなのに対し、タンクレストイレ(サティスSシリーズ コンパクトなど)は約70cm弱と、約10cmの省スペース化が可能です。戸建てのトイレは1帖程度の広さが多いので、この10cmは空間のゆとりを生み出し、目の前の壁の圧迫感を軽減してリラックスできる空間につながります。

サティスSシリーズ コンパクト

連続で水が流せる

タンク付きトイレのように貯水を待つ必要がないため、連続して水を流すことができます。トイレ掃除の際にも非常に便利です。

抜群の節水効果

従来のタンク付きトイレが1回の洗浄で10~13リットルの水を使用するのに対し、タンクレストイレは約3分の1程度の水量で済みます。これにより、年間で約15,000円もの節約効果が期待できます。

参考:LIXIL Satis 機能・特長 エコ

掃除がしやすい

本体がコンパクトなため、拭き掃除をする面積が少なく済みます。また、奥行きがないことで、手を伸ばしてトイレの奥側まで楽に掃除できます。さらに、便器とタンクの接続部分がないため、ホコリや汚れが溜まりにくく、清潔を保ちやすいのも特長です。

タンクレストイレのデメリット

別途手洗い場が必要になる

タンクがないため、便器に手洗い機能がありません。そのため、別に手洗いカウンターなどの設備を設ける必要があります。手洗いカウンターの設置には、一般的に10万円程度の費用がかかります。

トイレ内に設置する手洗いカウンターはボウルが小さめなことが多く、水が飛び散りやすいため、使用時には注意が必要です。また、その都度掃除の手間も発生します。

もしトイレ内に手洗いカウンターを設置したくない場合は、洗面所ではなくトイレ近くに洗面台を設置することも検討すると良いでしょう。来客時に洗面所の様子を見られたくない場合などにも有効です。

水圧が低いと使えない場合がある

タンクレストイレは水道管から直接水を引くため、洗浄には一定以上の水圧が必要です。特に2階に設置する場合は注意が必要です。

停電時に使いにくい

タンクレストイレは、水を流したり止めたりする電磁弁を電気で制御しています。そのため、停電時にはこの機能が使えず、水を流せなくなることがあります。手動で流すレバーが付いている機種であればそれを利用できますが、付いていない場合はバケツに水を汲んで流すなどの対応が必要になります。

初期費用が高め

以前に比べると価格は下がりましたが、タンク付きトイレと比較すると、まだ初期費用が高くなる傾向があります。

修理費用が高額になる可能性

構造的に機械部分が多いため、修理費用が高くなる傾向があります。特に多機能な上位グレードモデルは、シンプルなモデルよりも修理費用がかかる場合があるため注意が必要です。

わが家での採用事例

いくつかのデメリットがあるタンクレストイレですが、わが家では1階・2階ともにタンクレストイレを採用しました。

2つあるトイレを両方ともタンクレストイレにしたのには理由があります。タンク付きトイレにも、

  • 小さな子供が便器の手洗いまで手が届かない
  • タンク周りが手を洗った水しぶきで汚れやすい
  • トイレの奥側が掃除しにくい

といった使いづらい点があると感じていたからです。わが家ではこれらを大きなデメリットと捉え、1階2階ともにタンクレストイレを選び、別途手洗い場を設けました。

その結果、トイレ空間にゆとりが生まれ、非常に快適に利用できています。

実際の設置費用はいくら?

2013年当時の価格になりますが、わが家で実際にかかった費用をご紹介します。価格はすべて税抜きです。

一階トイレ

サティスS6
項目価格
INAX* サティスS6165,500円
手洗いカウンター※90,560円
┣ ハンドル式給水栓上記金額に込み
┗ 手洗鏡、INAX*,0408上記金額に込み
合計256,060円

*2013年当時はまだINAXブランドでした。
※手洗いカウンター内訳
①コンパクト手洗いカウンター(紙管器付):64,080円
②ハンドル式給水栓:12,500
③手洗鏡:13,980円

③の手洗鏡を除いても手洗いカウンターには①+②で76,580円掛かっています。

二階トイレ

アラウーノS

2階トイレは当初、トヨタホームのカタログに掲載されていたタンク付きトイレ(価格:112,670円、メーカーは失念しました)を選択していました。

項目価格
アラウーノS210,000円
アラウーノ用手洗いカウンター70,000円
タオル掛け7,000円
値引き▲137,000円
合計150,000円

スペースの都合上、2階もタンクレストイレを検討していたところ、+37,330円の差額でタンクレストイレのアラウーノS(トヨタホームカタログには掲載されていない商品)へ変更できることが分かり、変更を決断しました。値引きを含め、手洗いカウンター付きで150,000円ちょうどでした。

トイレのタンク有無で迷われている方は、まずはタンク有り・無しの両方の見積もりを取り、差額を比較して検討することをおすすめします。

タンク有り・無しでの価格差

タンクレストイレの方が価格は高い傾向にありますが、最近はその差が縮まってきています。平均的なグレードであれば、5万円前後の差で導入できるケースが多くなっています。

商品名タンク価格帯
サティス無し25~70万円
アメージュZA有り20~25万円

参考:LIXIL トイレラインアップ

タンクレストイレのメリットに強く魅力を感じる方には、導入を強くおすすめします。

手洗いカウンターの重要性

手洗いカウンター
二階トイレの手洗いカウンター

設置位置の検討

タンクレストイレを選んだ場合、トイレ内やその近くに手洗い場がないと、来客は洗面所で手を洗うことになります。わが家では、洗面所に洗濯物が室内干しされていることがあり、来客にあまり見られたくないと感じていました。トイレ内に手洗い場があることで、そこで手洗いを完結できるのは非常に助かっています。

もし、洗面所(脱衣所)に洗面台を作らず、トイレ近くに洗面台を設置できれば、手洗いカウンターを別途設置する必要がなくなり、費用を抑えることも可能です。当時はそこまで間取りに気が回りませんでしたが、間取り検討段階で考慮できると良いでしょう。

手洗いカウンターの意外な役割

わが家では、子供の手洗いのほか、加湿器の水補給などにも手洗いカウンターが役立っています。また、筆者は手汗をかきやすいため、PC作業中に手がベタつくことがあります。2階トイレは書斎のすぐ横に位置しているため、手洗いカウンターがあると気軽に手が洗えて重宝しています。

まとめ

タンクレストイレは、メリットとデメリットを十分に把握し、メリットの方が強く感じられる場合におすすめです。トイレが広くなり、掃除がしやすく、見た目もスッキリするというメリットは非常に大きいでしょう。

手洗いカウンターは費用が追加でかかりますが、各フロアにあると非常に便利な設備です。手洗いのために洗面所まで行く必要がなくなり、トイレ内で手洗いまで完結できるのは快適です。また、洗面台(手洗い場)を洗面所ではなく、トイレ近くに設けることで、来客も気軽に使える手洗い場となり、タンクレストイレ採用による手洗い場の費用を抑えることも可能です。

タンク有りトイレとタンクレストイレの価格差はグレードにもよりますが、近年では5万円前後と縮まってきていますので、ぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。

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