【2025年版】情報分電盤でLANも電源もスッキリ!ルーター周りを賢く整理する方法とは?

情報分電盤に設置されたホームLAN機器と配線の様子
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目次

結論:情報分電盤の導入でルーター周りが劇的にスッキリ!

家づくりで「家庭内ネットワークの整備」や「LAN配線の最適化」を検討中の方におすすめの記事です。ルーターやONU、スイッチングハブなどが散らかりがちなネット環境も、情報分電盤(ホームLANシステム)を導入することで劇的にスッキリ整頓できます。

我が家でもトヨタホームで新築時に導入し、見た目・使い勝手・メンテナンス性が格段に向上しました。
本記事ではその実例と導入時の注意点、費用感などを詳しくご紹介します。

この記事はこんな方にお勧め
  • 家庭内ネットワークの配線がごちゃついて困っている
  • ルーターやスイッチングハブ周りを整理したい
  • ネット機器の故障時の切り分けを簡単にしたい
  • 有線LAN環境を構築したい方
  • 新築時にネットワーク設備を整えたいと考えている方

情報分電盤(ホームLAN)とは?

情報分電盤とは、家庭内の通信関連機器(ルーター・ONU・ハブなど)を1か所にまとめて設置できる分電盤型の収納スペースです。
多くはパナソニックやアバニアクト(因幡電機産業)が製品を展開しており、戸建住宅の新築時に組み込むケースが一般的です。

◆ 特徴とメリット
  • ルーター周辺がスッキリする(リビングに機器を置かずに済む)
  • 有線LANを各部屋に安定供給できる
  • 機器の一元管理ができてメンテナンス性◎

設置場所は多くの場合「1階廊下」や「階段下」などが選ばれます。

トヨタホームオリジナル ホームLANシステム

トヨタホームで情報分電盤を導入する場合、オプションとして「ホームLANシステム」が選択可能です。このシステムは、家庭内ネットワークの配線を効率的に集約・管理し、ルーターや光回線終端装置(ONU)などの機器をすっきりと収納できる設計になっています。配線まわりが整理されることで見た目が向上するだけでなく、ネットワークトラブル時の対応もスムーズになります。

トヨタホームのホームLANシステム説明
トヨタホームのホームLANシステムの図解
トヨタホームのホームLANシステムの説明
トヨタホームカタログ 2013年04月版 P.365より抜粋

2025年現在のホームLAN仕様と選択肢(Z空調併用の場合)

2025年現在、トヨタホームのホームLANシステムは一部仕様が変更されています。特に「Z空調」を併用する場合、情報分電盤の設置位置が制限されることがあり、「LAN配線用CD管が2〜3箇所のみ」となるケースが見受けられます。
そのため、以前のような全室有線LAN構成は難しい可能性もあるため、打ち合わせ時には事前確認が必須です。

LAN配線の希望が多い場合は、Z空調を採用しないことでより柔軟な配線設計が可能になります。我が家のような全室配線を希望する方は、建築前の配管設計段階での検討をおすすめします。

我が家の導入経緯と費用(2013年当時)

我が家では、2013年にトヨタホームで注文住宅を建てた際に、情報分電盤をオプションで導入しました。
当時の費用は約12万円。光回線の引き込みや電話回線なども含め、すべてこの盤内に集約しています。

現在(2025年)の価格は?

2025年現在は、製品価格・工事費ともに上昇傾向で、15〜20万円前後になるケースもあるようです。
詳しくは以下のメーカーサイトなどで最新情報をご確認ください。

👉 パナソニック公式サイト(情報分電盤)
👉 アバニアクト製品一覧(因幡電機産業)

我が家の情報分電盤:設置写真と構成紹介

我が家の情報分電盤は二階納戸の壁面収納内に設置されています。普段は扉を閉めて目に入らない場所にあるため、インテリアの邪魔になりません。

情報分電盤を閉めた状態
情報分電盤を開けた状態

設置時、情報分電盤の奥行きが意外にあり、壁から約10cm飛び出すため、生活空間に設置するのは避けた方が良いです。メンテナンスを考慮すると、クローゼットや納戸、玄関の目立たない場所への設置が適しています。ただし、Wi-Fi電波の状態にも注意が必要です。

いえり

情報分電盤は意外と厚みがありますので、設置位置に注意しましょう。

内部構成(2025年現在の設置機器)

  • 光回線のONU
  • 無線LANルーター(NEC Aterm)
  • スイッチングハブ(8ポート)
  • LAN配線パッチパネル
  • 小型電源タップ(耐トラッキング対策品)

このように1か所に集約することで、配線が絡まらずスッキリ。熱がこもりすぎないよう、換気用スリット付きの収納扉を採用しています。

設置例

我が家のネットワーク配線図

情報分電盤にインターネット、テレビ、電話の各配線が集約されているおかげで、各部屋への配線が最小限で済むことがわかります。このような配置により、配線がすっきりと整理され、見た目も整えられます。

接続先

家の各部屋(リビング、ダイニング、和室、書斎、寝室)に有線LANポートを設け、子供部屋には空配管(CD管)を埋め込んで必要に応じて配線を行うことにしました。このように、将来的な拡張にも対応できるようにしています。

テレビやレコーダーがある部屋には、有線LANを使用することで、ネット動画の視聴が快適になります。また、PS5でFPSゲームをプレイする際に、安定した回線が必要不可欠です。有線LANは安定性が高いため、特にオンラインゲームやストリーミング視聴で非常に有利です。

最近の無線LANは安定した高速通信が可能ですが、安定性においては有線LANの方が優れています。そのため、我が家では各部屋に有線LANポートを設け、安定した接続を確保しています。

いえり

回線の安定性ならば絶対に有線LANが有利ですよ。

Wi-Fiの電波は大丈夫?我が家の工夫

ルーターが収納されていると、「Wi-Fiの電波が弱くならない?」と心配になりますよね。
我が家では以下の工夫で安定した通信環境を確保しています。

メッシュWi-Fi活用で家中カバー

  1. メッシュWi-Fiを導入(NEC Atermシリーズ)
  2. 各階にサテライト(子機)を設置して全室カバー
  3. 家電リモコンやスマートスピーカーも問題なく使用中

最近は「親機を情報分電盤に」「サテライトをリビングや2階」に配置するメッシュWi-Fi構成が主流です。これにより、通信速度も安定し、スマートホーム機器との相性も抜群です。
2階の寝室でも通信速度は【下り 280Mbps / 上り 200Mbps以上】を維持しており、動画視聴やオンラインゲームも快適に楽しめています。
最近では、無線タイプの防犯カメラを4台設置しましたが、メッシュWi-Fiでの安定した通信ができています。

通信速度の実測データ【2025年5月時点】

メッシュWi-Fi構成+情報分電盤設置の我が家では、通信速度も非常に安定しています。以下は実際に測定した結果です。

測定環境

・プロバイダ:コミュファ光(1Gbpsプラン)
・ルーター:NEC Aterm WG2600HP4
・測定アプリ:Speedtest by Ookla(iOS)
・時間帯:平日夜(20:00頃)

場所下り(Download)上り(Upload)Ping
情報分電盤付近(2階納戸)約920 Mbps約890 Mbps4 ms
リビング(1階)約670 Mbps約640 Mbps6 ms
書斎(2階)約810 Mbps約780 Mbps5 ms
寝室(2階・角部屋)約500 Mbps約470 Mbps8 ms
結果のまとめ

・情報分電盤にルーターを集中設置しても通信速度に大きな影響はなし
・メッシュWi-Fiの効果で家中どこでも安定通信
・オンラインゲームや4K動画視聴も問題なし

インターネット・TV回線

我が家ではコミュファのプロバイダを利用し、テレビプランに加入しています。光ファイバーによるテレビ視聴のため、テレビアンテナは不要です。ただし、テレビプランは固定電話プランとセットになっており、不要な固定電話にも加入しなければなりませんが、NTTで個別契約するよりも安く済むため、コストパフォーマンスは良いと感じています。

いえり

ネット引き込み工事の際は、工事される方に「情報分電盤へ配線してください」と言えば良いだけなので簡単ですね。

情報分電盤をおすすめする人・しない人

おすすめする人

家中で安定した有線LAN接続を使いたい方
ネット機器を一か所にまとめて管理したい方
新築やリノベーションのタイミングでネット環境を整えたい方

おすすめしない人

工事コストを極力抑えたい方
小規模な住居でLAN配線の必要性が少ない方

情報分電盤導入時の注意点

設置場所の選定
 通気性・メンテナンス性を考え、掃除機が当たらない場所が理想です。

電源容量に余裕を持たせる
 将来、機器が増えることを想定して電源タップや分岐回路を検討しましょう。

収納寸法と奥行きの確認
 ルーターやハブは意外と厚みがあるので、奥行30cm以上あると安心です。

よくある質問(FAQ)

情報分電盤はどのタイミングで導入するのがベスト?

新築時や大規模なリフォーム時が最適です。あとから追加設置すると、配線の引き直しが必要になるケースが多く、コストや手間が増えるためです。

Z空調と情報分電盤の機器は干渉しない?

基本的に干渉しません。ただし、情報分電盤の中にネットワーク機器(ルーターなど)を設置する場合、Z空調の配線スペースと物理的に重ならないよう注意が必要です。

ネットワーク機器の熱がこもる心配は?

熱がこもる可能性はあります。そのため、情報分電盤に設置する機器の発熱量と、分電盤の通気設計(通気口の有無)を確認しましょう。必要に応じて、通気口付きの扉や排熱ファンの導入も検討してください。

将来Wi-Fi 7や10Gbps対応にする場合、何を準備すべき?

今のうちにカテゴリ6A以上のLANケーブルを通しておくと安心です。また、情報分電盤の中に将来的な拡張スペースを残しておくと、後で機器の入れ替えがしやすくなります。

まとめ:情報分電盤でネット環境も暮らしも快適に!

ルーターやハブを1か所に集約できる情報分電盤は、見た目の美しさだけでなく、ネットワークの安定性やメンテナンス性でも大きなメリットがあります。メッシュWi-Fiや有線LANを組み合わせることで、快適で安心なネット環境を実現できます。これから家づくりやネット環境の改善を検討される方には、非常におすすめの設備です。

新築やリフォームの際には、ぜひ一度検討してみてください。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • はじめまして、ハンクと申します。
    現在マイホームを計画中で、宅内ネットワークについて調べていたら、こちらのブログに辿り着きましました。住宅系ブログは数あれど、ネットワーク系でここまで詳しく書かれているブログは大変貴重で、大変勉強になります。日々の更新、楽しみにしています。

    • ハンク様、はじめまして。
      当サイトへお越しいただきありがとうございます。
      ご覧いただいた記事が少しでもマイホーム計画の参考になれば幸いです。
      コメントをいただけたことは私にとってすごく励みになります。
      更新ペースはとても遅いですが、今後ともよろしくお願いいたします。

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