新築時はTV及びネットワーク回線の各部屋への取り回しを考える必要があります。 情報分電盤の有無や設置場所、ルーターやネットワーク機器の設置場所等、色々検討をしなければいけません。
「Wi-Fiがあれば有線LANは不要?」「情報分電盤はどこに置くべき?」といった新築時のネットワーク配線の疑問を、わが家の実例をもとに解決します。 月々のランニングコストは掛かりますが、光ファイバーによるネット回線は安定して速い為、とても便利ですね。
いえり今回はわが家のネットワーク配線状況をご紹介します。
家を計画されている方は参考にしていただければ幸いです。
- 新築を計画されている方
- LANを計画されている方
- 動画をたくさんを観られる方
- PCやPS5でオンラインゲームをされる方
Local Area Network – LANとは
LANには大きく分けて「有線」と「無線(Wi-Fi)」がありますが、新築の家づくりにおいては、壁の中を通す「有線LANの配線計画」が最も重要になります。
私がLANに初めて触れたのは20年以上前の学生時代になります。 当時は10メガビットでも十分に快適で(インターネットがアナログ28.8KbpsまたはISDN64Kbpsの時代)、フロッピーを使わなくてもファイルの受け渡しが出来るということにとても感動した記憶があります。
現在は当たり前のようにインターネットも1ギガ、さらには10ギガ通信の時代となり、凄い時代になったものだなと感じます。
有線LAN
読んで字のごとく有線仕様のLANです。 有線LANであれば、LANケーブルを繋げるだけで、簡単に通信を行うことが出来ます。 また、無線LANに比べ、ノイズに強く安定した通信が出来ます。 電波が出ている訳ではないので、セキュリティが高いのもメリットです。
デメリットは特にありませんが、敢えて言うなら配線の取り回しでしょうか。 見た目をすっきりさせるには事前に配線計画を行う必要があります。 新築時に壁の中に配線を通しておかないと、後から露出配線になり、せっかくの新居の見栄えが悪くなってしまいます。
以上より、配線を綺麗に目立たせないようにする工夫が必要になってきます。
失敗しないHUB(ハブ)の選び方
HUB(ハブ)はネットワーク対応の端末機器をLANケーブルで接続して有線LANを構成するための集線装置です。
有線LANを使用する際、HUBは必須アイテムですが、安定動作と速度で定評のあるネットギア製のものをお勧めします。
私の会社でも使用しているメーカーで、大量の負荷が掛かっても安定して通信してくれます。 金属筐体というところも放熱面で有利ですね。 熱暴走による切断トラブルは皆無で、とても信頼できます。 家庭用の場合、5ポートまたは8ポートのものがお勧めです。
無線LAN(Wi-Fi)の現状と注意点
無線LANはスマホの普及により一気に広まりました。 今時の無線LANはWi-Fi 6EやWi-Fi 7といった最新規格により、とてもハイスピードかつ安定した通信が出来、回線に関して特に拘りのない方は全て無線LANで良い程です。
ただ、4K/8Kの動画や少しの遅延が命取りになるゲームの場合、状況によっては回線が不安定になるため、可能な限りは有線LANの導入をお勧めします。
わが家のネットワーク構成公開
わが家(2013年築・トヨタホーム)では2階納戸に情報分電盤を配置し、光ファイバー(ネット、TV)をそこへ引き込み、各部屋へ通しています。
情報分電盤はケーブルを一箇所にまとめることが出来るので、将来、ケーブルのメンテナンスが非常に楽になります。
ルーターやモデムなどのごちゃつく機器をすべて扉の中に隠せるため、インテリアの邪魔にならないのも大きなメリットです。
LANケーブルは2013年の建築当時、安価であったカテゴリー5eを選定しました。
わが家はカテゴリー5eでも現状問題なく使えていますが、2026年現在から新築を計画される方には、将来の10G(ギガ)回線を見据えて『カテゴリー6A(Cat6A)』の採用を強く推奨します。
引用元:http://qa.elecom.co.jp/faq_detail.html?category=&id=3485

プロバイダは安定の「コミュファ光」

プロバイダは東海エリアで人気のコミュファ光を使用しており、ネット・TV・電話の全てをまとめて利用しています。 10年以上利用していますが、非常に安定した回線でトラブルになったことは一度もありません。
コミュファ光は安定した速さと安さが魅力です。 わが家は1ギガプラン+光電話+光TVで利用しています。 最近は10ギガプランも登場しており、さらなる高速化を求める方にも対応できるのが強みですね。
コミュファ公式:https://www.commufa.jp/
わが家のネットワーク配線先
ネットワークの配線先は以下の通りです。
- 1階:リビング、ダイニング(各1箇所)
- 2階:書斎、寝室(各1箇所)
- 予備:1階和室、2階子ども部屋(空配管のみ)
子ども部屋は、余程のことが無い限り当面は無線LANで問題ないと思っています。
1階(リビング・ダイニング)
リビング

LANはリビングにPCを置かなければ特に必要のないものと思われがちですが、最近のテレビやレコーダーはネットワーク接続が前提のものが多くなっています。 AmazonプライムビデオやNetflixなどの高画質動画をテレビで楽しむ際も、有線LAN接続があれば遅延なく快適に視聴できます。 機器の性能をフルに発揮するにはLAN接続は必須と感じます。
また、1階に中継器用の無線ルーター(ブリッジモード)を有線LANで繋いで置くことで、家中どこでも途切れない強力なWi-Fi環境を構築しています。
ダイニング
ダイニングには妻用のノートPCを置いている為、こちらにも有線LANを導入しています。 ちょっとした調べ物はもちろん、オンラインでの作業や通信が発生する際も、有線なら安定していて安心です。

2階(寝室・子ども部屋)
2階は寝室と書斎にネットワーク配線をしています。
寝室
就寝時にテレビが見られれば良いかなと思って設置しました。 昨年ようやくテレビの壁掛化を実現しています。
わが家は寝室に40型のテレビを設置しており、DLNA機能を使って1階リビングのレコーダーに撮り溜めた番組を観るために、LAN配線は必須でした。 DLNAは別の部屋のレコーダーに録画した動画をネットワーク経由で視聴できる機能ですが、安定した映像転送には有線LANが欠かせません。
いえりDLNAでの動画視聴は快適すぎるため、もう手放せません\(^o^)/[

また、Chromecastなどのストリーミング端末を利用してAbemaTV等のネット番組を視聴する際にも、有線LANの安定性は非常に重宝しています。

子ども部屋(空配管のすすめ)

子ども部屋には将来、必要に応じてLAN配線が出来るよう、あらかじめ壁の中に空配管(CD管)を設けました。 子どもが小学校高学年や中学生になり、本格的なオンラインゲームやオンライン学習をするようになれば、安定した有線LANが欲しくなる時期が必ず来ます。 その時に壁を壊さずLANケーブルを通せる「空配管」は、新築時に絶対にやっておくべき神設備です。
実際に配線をする場合、「通線器」なるものを使用すると非常に簡単に配管を通せます。 むしろこの通線器がないとケーブルは配管内を通すのが困難です。 (ケーブルの先にビニールテープをくくり付け、それを掃除機で吸って引っ張るという荒業もありますが…笑)
書斎(大容量通信・NAS・プリンタ)
新築計画時、自分用の書斎は絶対欲しいと思っていました。
広さは3.6帖ですが、大きな机と椅子、そして本棚と防湿庫(カメラ保管用)を置いてもまだスペースに余裕があり、結果としてとても満足しています。

書斎ではデスクトップ2台とノートPC1台を稼働させています。 主な用途は動画鑑賞、動画・写真編集、テレビ視聴といったところですが、同部屋ではPS5などの最新ゲーム機でオンラインゲームをしているため、有線LANは確実に必要でした。 NAS(ネットワークHDD)もこの部屋に設置しています。
コンセントタイプのLANポートは独立して2ポート導入しました。 1ポート目はHUBを介してPC及びゲーム機などへ、2ポート目をNAS専用ポートとして分けています。 机上の5ポートスイッチングHUBは、モニタ裏に隠してスッキリさせています。

ゲーム機本体もモニタ裏にひっそりと設置しています。 電源ON・OFFはコントローラーで出来る為、手が届かなくても問題ありません。 ディスク交換が面倒な為、ゲームタイトルは全てダウンロード専用のものにしています。
いえり本体に触れる必要が無い為、デスク周りがスッキリし、快適にプレイ出来ています。
NASの設置とファイル運用
NASは筐体が大きく情報分電盤に入らない為、ゲーム機同様、モニタ裏に隠れるように設置しています。
代替機としてSynologyのDiskStation DS220+を購入しました。
こちらはハードディスクが2個まで搭載可能です。 CPUとRAMがハイスペックな仕様になっており耐久性も高く、長い間安定して使用したいためこちらを購入しました。 WD製2TB×2個のRAID1(ミラーリング)で運用しています。 PCの内蔵HDD(6TB)をメインストレージとし、そこから家族の大切な写真・動画ファイルのみをこちらのNASにコピーしてバックアップを取っています。
動画は4Kを取り扱うため当然容量が大きくなりますし、写真もRAW画像で保存しているため1ファイル100MB近くとかなりの容量です。 これだけの大容量データをストレスなく転送できるのも、有線LANの特権ですね。
プリンタの有線LAN接続

プリンタはインクジェットプリンタ(EP-882AB)を設置しています。 前機種は無線LANで接続していたのですが、PCから印刷を掛けても反応せず印刷出来ないトラブルが度々ありました。
現機種を有線LANで接続してからはその現象が一切発生しなくなったため、プリンタの接続不良で悩んでいる方には有線LAN接続を強くお勧めします。
プリントは主に写真が多いです。過去に互換インクを使用してインク詰まりを頻繁に起こした苦い経験から、それ以来純正インクのみを使用しています。 確かに純正インクは高いですが、安定動作と機器の寿命という意味では一番長持ちで安心出来ます。
写真印刷にはEPSONのクリスピア用紙を使用しています。
印刷はとても綺麗で耐久性も高く、過去の写真(10年前)の色褪せは全くなく、今でも良好なコンディションです。
無線ルータの配置と電波強度
無線LANは非常に便利ですが、電波が弱かったり不安定では意味がありません。 安定した電波を受信するためにも、無線ルーターの設置位置は新築時に考える必要があります。
- 1階:テレビボードの中に無線LAN用として設置
- 2階:納戸の情報分電盤内に設置
どちらも扉の中に隠しているため、配線がごちゃつかずインテリアを損なわないのがこだわりポイントです。
1階、2階ともに電波強度は概ね問題ありません。 ある一定の近い距離(10m程度)であれば、例え情報分電盤内やテレビボード内の遮られた場所であっても電波強度の低下はみられませんでした。 無線ルーターが2階だけの時と比べて、1階からも無線LANの電波が飛んできますので、家中どの場所にいても常にアンテナは最大の状態をキープ出来ています。

テレビ配線は新築時に完了させる
テレビのアンテナ配線は後から壁の中に工事となると非常に面倒です。 そのためネット回線と違い空配管にはせず、新築当初から必要とする部屋にすべて導入しました。
1階はリビングと和室。2階は寝室、書斎、子ども部屋×2に導入しています。 「将来的にテレビを設置するかもしれない」という部屋には、迷わず最初から配線しておくことをお勧めします。
まとめ:新築ネットワーク配線で後悔しないために
新築時にネットワーク及びTVの配線を計画することはとても重要です。 DLNAでの動画視聴やオンラインゲームを多くされる方は、回線の安定化を図る為に「有線LAN」が必須ですね。 ゲーム仲間で無線LANの方がいますが、頻繁に回線が落ちたり、大型アップデートのダウンロード速度が安定しなかったりするようです。
どうしても全室への有線LAN施工が難しい場合でも、無線ルータを1階と2階の両方に置けるよう、大元の配線だけは計画しておくのがベストです。
【新築LAN配線の鉄則まとめ】
- 新築時、各部屋への配線計画をしっかりと練る
- LANケーブルは将来を見据えて**「カテゴリー6A(Cat6A)以上」**を使用する
- 情報分電盤を設置すると、配線が隠れてメンテも楽になる
- 動画視聴(DLNA等)やオンラインゲームには有線LANを推奨
- 無線LANルーターは各フロアに配置して電波を安定させる
- 将来LANが必要になる部屋(子ども部屋等)には**「空配管(CD管)」**を通しておく
- ネットワーク対応プリンタの接続不良対策には有線LANが有効
- TV配線は後付けが難しいため、新築時に全室計画しておく
これからさらなる高速な回線が求められる時代がくるため、それに備える必要があります。 特に情報分電盤と空配管を利用すれば、将来的にLANケーブルを張り替えることになってもメンテナンスが非常に楽ですので、新築される方には強くお勧めします!


コメント