はじめに:トヨタホームに6年住んだリアルな感想
今年11月で、我が家がトヨタホームで建てた家に住み始めて6年目を迎えます。実際に6年間生活してみて感じた、トヨタホームの満足している点と、正直後悔している(かもしれない)点を、2025年最新の視点も交えながら、包み隠さずお伝えしたいと思います。
家の仕様
- メーカー:トヨタホーム
- 地域:岐阜
- タイプ:シンセスマートステージ
- 延べ床面積:127.41平方メートル
- 設備保証:10年間
- 火災保険:35年
- 認定:長期優良住宅(5年間の固定資産税軽減)
- 外壁色:シルキーホワイト
- 屋根タイプ:寄棟
- 電気:オール電化
- ガス:なし
- 水:井戸水なし
- 太陽光発電システム:3kW
- 蓄電池システム:なし
- 外構:別業者
住んでみて満足している点
【絶対的な安心感】鉄骨ユニット構造の強さ
トヨタホームの「鉄骨ラーメンユニット構造」は、住んでいて本当に安心感があります。耐震等級3は標準クリア。震度5程度の地震であれば、まず心配ないと判断しています。もちろん、震度6強や7クラスになると、建物の構造だけでなく、家具の転倒や落下対策が重要になってきますが、構造自体の強さには絶大な信頼を置いています。
【スマートな暮らし】HEMS連携による家電制御
HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)との連携は、想像以上に便利で満足度が高いです。外出先からスマホでエアコンのオンオフや温度設定、お風呂の湯沸かしなどができるのは、一度体験すると手放せません。特に、共働きで帰宅時間が異なる家庭には非常に便利な機能だと思います。
また、「ラ・ロック」と呼ばれるリモート施錠システムや、ドアの施錠状態をリアルタイムで確認できる機能は、防犯意識の高い我が家にとって、大きな安心材料となっています。
【静かで快適】2階の音や振動が気にならない
人によっては、2階の足音や振動が1階に響くという意見もあるようですが、我が家ではほとんど気になりません。幹線道路沿いに建っていますが、外からの車の騒音もほとんど気にならないレベルです。これは、トヨタホームの遮音性の高さの表れだと感じています。静かな住環境は、日々のストレス軽減に大きく貢献してくれます。
【信頼できる】手厚いアフターサービス
「トヨタ」というブランドイメージも影響しているかもしれませんが、トヨタホームのアフターサービスは本当に手厚いです。電話一本で迅速に対応してくれますし、担当者の対応も非常に丁寧。定期点検では、ちょっとした不具合であれば無償で修理してくれます。実際、5年目までの点検で、自己負担の修繕費用はゼロでした。3年目に落雷でHEMSが故障した際も、火災保険でスムーズに対応してもらえました。
後悔している(かもしれない)点
【コスト面】坪単価はやはり高め
トヨタホームは、他の大手ハウスメーカーと比較しても、坪単価は決して安くありません。地元工務店で同じような家を建てていれば、もう少し費用を抑えられたのではないかと考えることもあります。しかし、鉄骨ユニット構造という、トヨタホームならではの強固な構造は、他では実現できません。最終的には、この安心感と引き換えであれば、納得できると考えています。
【デザイン性】標準仕様はややシンプル
標準仕様で家を建ててしまうと、内外装ともに、良くも悪くも普通の家という印象になるかもしれません。個性を求めるのであれば、ある程度のオプション追加は必須だと感じました。トヨタホームで建てるなら、開放的な大空間LDKや、採光性の高い大きな窓はぜひ採用したいところです。これらは、トヨタホームの強みを最大限に活かす要素だと思います。
【住環境】夏は暑く、冬は寒い?
木造在来工法の実家と比較すると、鉄骨の特性上、夏は暑く、冬は寒く感じることがあります。特に冬場の朝、1階のLDKはかなり冷え込み、暖房が効くまで時間がかかることがあります。そのため、タイマー設定を活用し、起床前に暖房が作動するように工夫しています。
冬場の電気代も決して安くはなく、ピーク時には2万5千円程度になることもあります。屋根に3kWの太陽光発電システムを搭載していますが、冬場は発電量が少なく、光熱費の削減効果は限定的です。 современнойな高断熱・高気密住宅と比較すると、断熱性能には改善の余地があるかもしれません。
まとめ
もし、鉄骨ユニット構造による絶対的な耐震性に魅力を感じないのであれば、地元工務店での家づくりも十分に選択肢に入ると思います。現在の木造建築技術も進化しており、耐震性はしっかりと確保できます。工法によるメーカー選びも重要ですが、自身のライフスタイルや価値観に合ったメーカーを選ぶことが大切です。
「隣の芝は青い」と言いますが、もし2件目のマイホームを建てるとしたら、一条工務店やクレバリーホームの性能や価格帯も気になっています。
- 一条工務店:自社オリジナルの高性能設備(太陽光パネル、外壁タイルなど)を比較的安価に採用できるイメージ。高気密・高断熱に力を入れている印象です。
- クレバリーホーム:中堅ハウスメーカーでありながら、外壁タイルが標準仕様となっている点が魅力。デザイン性にも力を入れている印象です。
新築当初は、価格や断熱性など、後悔ポイントもいくつかありましたが、6年近く住んでみると、大きなトラブルもなく、愛着も湧き、現在のトヨタホームでの暮らしに概ね満足しています。
最後に、どのメーカーを選ぶにしても、営業担当者との相性は非常に重要です。少しでも不安を感じたら、遠慮せずに担当者を変更してもらうか、他のメーカーも検討するべきです。相性の良い、信頼できる営業担当者との出会いが、理想の家づくりへの第一歩だと私は思います。
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