2013年11月に家をトヨタホームで建ててから6年が経ちました。
これから家を建てようとする知り合いや会社の同僚から「トヨタホームってどう?」と聞かれる機会が増えてきました。
近所でもトヨタホームの分譲が何軒か建ち、トヨタホームの仲間が増えるのは嬉しい事です。
今回はトヨタホームの家に6年以上暮らしてきた私がトヨタホームの魅力について全力で語ります。
・これからハウスメーカー探しをされる方
・トヨタホームが気になっている方
・トヨタホームを検討中の方
・トヨタホームの坪単価が気になる方
・トヨタホームのメリット・デメリットが知りたい方
・トヨタホームって結局どうなの?
トヨタホームとは
トヨタホームは中堅ハウスメーカーに分類され、主に軽量鉄骨のユニット工法を得意とするメーカーです。
トヨタホームの歴史等についてはウィキペディアを参照してください。
ユニット工法以外にESPACIO(エスパシオ)という標準的な軸組工法の取り扱いもあります。
販売地域は完全な全国ではないものの東北から九州までの広範囲をカバーしており、頻繁にTVCM(吉田羊を起用)をしていることから最近かなり知名度を上げてきています。
トヨタホームの強み
鉄骨ラーメン構造による強靭な躯体
トヨタホームにおける一番の特徴は鉄骨ラーメン構造(ユニット工法)というもので、躯体は強靭で少々の地震ではびくともしません。
鉄骨ラーメン構造とは
高層ビルにも採用されている鉄骨ラーメン構造。
鉄の持ち味であるしなやかな「粘り強さ」が高い耐震性を発揮する構造です。トヨタホームでは、その単体でも強い鉄の柱と梁を、さらに強固に接合した強靭な構造体「パワースケルトン」を採用しています。
鉄骨ラーメン構造の「ラーメン」とは、ドイツ語で「枠」という意味です。引用元:https://www.toyotahome.co.jp/chumon/technology/since/skeleton/
より詳しい説明はこちら
高い耐震・耐久性能
トヨタホームは標準仕様で耐震等級3を楽々クリアしており、大地震後も普通に住み続けることが出来ることをアピールしています。
長期優良住宅についても間取り等に縛られることなく簡単に取得が可能です。
鉄骨はどうしても錆の問題がありますが、トヨタホーム独自の防錆処理により錆の問題を解決しています。
耐震及び耐久性について、Youtubeに動画がありますので一度確認してみてください。
Youtube – 【トヨタホーム】耐震実験動画
Youtube – 【トヨタホーム】高耐久「錆対策」編
工場生産
トヨタホーム家は全体の約85%が工場で作られ、上棟に至っては、屋根仕舞いを含めわずか1日(朝~夕方)で完了してしまいます。
工場内で家が作られる為、天候に左右されることなく安定した工期で家が出来上がります。
そのため、工期は非常に短く、着工からわずか3ヵ月程度で完成してしまいます。
工期
上写真は我が家の建設時の案内看板となりますが、着工が8月上旬、据付(上棟)が9月中旬、完成11月が下旬でした。
実際には予定通りの8月着工から11月下旬完成とわずか3ヶ月程で完成となりました。
据付(上棟)からは2ヵ月と少しになり、驚くべき早さですね。
品質
工場生産の為、品質のばらつきが非常に少ないです。
上棟する2週間程前にトヨタホームの工場見学をしたのですが、トヨタ自動車の生産ラインのように家の生産もライン化されており、それぞれのラインで作業者が決められた作業を黙々とこなしており、その姿が今でも記憶に残っています。
製造業にとって重要な品質管理がそこにありました。
普通、家というと職人が作るというイメージがありますが、トヨタホームに職人はおらず、一作業者が標準通りに作業を行えば高品質なものが出来上がる仕組みになっています。
はじめ、家が車の生産ラインのように組みあがる姿は想像が出来ませんでしたが、実際に工場見学をすると具体的な家の出来上がる様が見られてとても面白いです。
工場見学
上で少し触れましたが、トヨタホームでは定期的に工場見学が開催されています。
自分のユニットが生産ラインに入る日を見学日とするのがお勧めです。
私は有給休暇を取って家族みんなで工場見学に行きました。
施主であれば絶対に工場見学をするべきです。
工場生産かつ生産管理がしっかりしているトヨタホームならではの特典です。
生産ラインで自分の家が作られる姿は感動ものですよ。
ネット上の評判
トヨタホームについて、ネット上では「坪単価が高い」「夏暑く・冬寒い」という意見は多いものの、それ以外の悪い噂はあまり聞きません。
知人で建てた数人も全員概ね満足しているようです。(不満点として費用が高くついてしまったという意見は多かった)
坪単価が高いという問題
確かにトヨタホームは地元工務店等と比べると遥かに建築費は高くつきます。
後述しますが、トヨタホームに坪単価以上の価値を見出せれば買いとなります。
夏暑く・冬寒いという問題
トヨタホームに住み始めてから室内音についてはあまり気になりませんでした。
トヨタホームの前はアパートに住んでおりましたが、その時は気密性が悪かったせいか、確実に冬は寒かったです。
トヨタホームは非常に気密性が良くなっていますので、生活に支障をきたす程の状態にはならないはずです。
トヨタホームに惹かれた理由
トヨタホームとの出会い
家の購入を決意した2013年は、その2年前に発生した東日本大震災の影響もあって、夫婦ともに地震に強い家を求めており、鉄骨を扱うハウスメーカーを中心に展示場を見学していました。
ただ、自分の中ではハウスメーカーは価格が高いという認識があり、地元工務店で安くあげるべきではと感じていた時期もありました。
近所のトヨタホーム展示場に行った際、鉄骨ラーメン構造の模型があり、構造体に非常に興味をもった(ここで初めて知った)ことと、夫婦ともに営業さんとの相性が良く、家を探し始めてから2~3ヶ月の間にはトヨタホームに決めてしまっていました。
大開口の窓
鉄骨ラーメン構造のトヨタホームでは、上写真のように柱ぎりぎりまで窓を寄せることが出来ます。
陽当たりの良い家を目指していましたので、大きな窓には憧れがありました。
家を計画するときはもちろん南側はたくさんの光が入るよう大きな窓を採用しました。
窓が大きい=それだけ熱が逃げるということになりますが、最近は窓の断熱性能が上がり、あまり問題無くなったのと、カーテンを利用することで熱が逃げるのを最小限に抑えられます。
窓サイズは後から変更が出来ないため、満足する窓サイズのものを導入したいところです。
営業担当との相性
担当になった営業さんは、当然トヨタホームのメリットをアピールしますが、デメリットについてもしっかりと説明してくれたのがポイントでした。
また、家を売ることにガツガツしておらず、お客様のペースでゆっくり計画していきましょうという落ち着いた態度でこちらにスピードを合わせてくれたのも高印象でした。
あとは人柄的にこの人なら信頼できるという気持ちがありました。
購入決意
地元工務店で似たような間取りで見積もりを取っていましたので、トヨタホームとの価格差でなかなか購入に踏み切れない時期がありました。
地元工務店は約2,200万、トヨタホームは約3,000万と800万程の開きがあったのです。
価格はいずれも付帯工事費を含みます。
家というものは一生住み続けるものですので、トヨタホームにしかできないユニット工法や工場品質等を思うと、その800万という差が埋まり
見事に”高いがトヨタホームの家が欲しい”という気持ちが”地元工務店での価格差が気になる”よりも大きくなり、夫婦共に納得の上でトヨタホームでの購入を決意したという訳です。
価格
建築費用
価格モデルとして我が家の建築費用を別ページに記載しています。
トヨタホームでの割引を最大限に引き出したいところですが、私の場合は、積水ハウス及びダイワハウスと競合させ、合い見積もりをしました。
結論としてトヨタホームが一番安かったです。
ただ正直なところ、積水ハウスやダイワハウスは元々高価な為、同じような間取り・仕様の場合、そこまで合い見積もりの効果はなかったと感じています。
あとトヨタホームは部材毎に価格がカタログ値(非公開・ちらっと見せてもらった)で全て決まっており、客によるばらつきがありません。
例えば、Aという家の仕様の価格が10であるならば、別の客が全く同じAという家を建てると家の価格は同じ10となります。
価格の違いが出るのは特注品の有無と値引き金額だけです。
ですので、価格交渉において重要なところは最終の値引きとなります。
トヨタ関連企業にお勤めの場合、通常値引きにプラスして特別値引きが受けられますので是非活用してください。
資産価値
自分を含め、家を建てたほとんどの方には縁のないことですが、仮に家を売却するとなった場合、SumStok(スムストック)制度なるものに対応しているため、積水ハウス等のように家のブランドとしての資産価値が見出せ、売却時に有利になるようです。
中古住宅として売却の予定はないとはいえ、資産価値があるというのは嬉しいことです。
デメリット
今までトヨタホームのメリットばかりを述べてきましたので、次はデメリットについて述べたいと思います。
価格
トヨタホームは中堅ハウスメーカーであり、積水ハウスやダイワハウスのような売り上げ上位の大手ではないですが、地元工務店と比べると確実に高くなってしまいます。
坪単価は60~80万円が目安です。
オプションを取り入れれば入れる程高くなってしまうため、注意が必要です。
外観
ユニット工法はブロックのように積みあげていく造りの為、複雑な形状に対応が出来ません。
また天井高も標準ユニットの2,400mmとハイユニット2,700mmしかなく、最近流行りの中2階が部屋があるような天井高3,000mm超えの凝った家は作れません。
外壁はタイルが費用が予算オーバーで手が出せませんでした。
よってサイディングとなるわけですが、あまり種類がなく、人気のデザイン・色は集中してしまいます。
ですので同じような見た目の家となってしまいます。
外壁は絶対タイルがいいという方はクレバリーホームがお勧めです。
クレバリーホームは標準でタイル外壁となっており、費用もかなり抑えられるはずです。
家の造りも良く、中々魅力のあるメーカーです。
我が家の場合、営業担当が今一だったため、話の進展はありませんでしたが、営業担当の相性が良ければ最後までトヨタホームと悩んでいたかもしれません。
地震の揺れ
トヨタホームは基本、地震に対しては免震ではなく強耐震な為、大きな地震の場合、それなりに揺れは感じると思われます。
秘密兵器として制震装置のT4システムというものも存在しますが、オプションの為、1箇所当たりの費用が掛かるのと場所を取る為、大開口の窓を入れられなくなる可能性があり、我が家ではユニット構造の耐震性能だけで問題ないと判断し、導入を見送りました。
まとめ
上記の思いが強い方はトヨタホームをお勧めします。
また、トヨタホームを検討されている方は、下記のメリット・デメリットをご確認いただき、検討の参考にしてください。
・トヨタホームの技術により高耐震、高耐久の構造体
・工場生産により、高品質・短納期で家が完成する
・工場見学で自分の家が作られる所を見られる
・トヨタ関連企業に勤務で特別値引きが受けられる
・外壁の対候性が高く、長期間綺麗な状態を保てる
・アフターサービスが充実している
・スムストック制度により資産価値が生まれる
・中堅ハウスメーカーといえど、地元工務店と比べるとかなり高い
・複雑な形状の間取りに対応できない
・どれも似たような外観となってしまう
・耐震重視の為、大地震の際はある程度の揺れを覚悟しなければならない
但し、T4制震システムの採用により揺れの軽減は可能
結論
耐震重視で家の外観・形状に大きな拘りがなければトヨタホームがお勧めです。
営業担当との相性はとても大事で、少しでも嫌だなと感じたらハウスメーカーを変えるまたは営業担当を変えた方が、後々不満が残らず良いと思います。
家づくりにおける希望の優先順位としてハウスメーカーの価格に納得しており、耐震重視の鉄骨造が良いという方はトヨタホームで決まりです。
我が家がトヨタホームの為、ややトヨタホーム寄りのコメントとなってしまいましたが、家のスペックやメーカーの対応等、かなり満足していることは事実です。
ハウスメーカー選びに迷われている方はトヨタホームを是非検討してみてください。
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