Web内覧会の第2回目はトヨタホームの階段とホールを紹介します。
- 階段の仕様で迷っている
- 階段のおすすめ設置場所を知りたい
- 階段やホールをおしゃれに見せたい
階段について
階段やその周りのホールは、こだわりがなければごく一般的な標準仕様になってしまうことが多いです。
我が家はそこに少しこだわりを持ち、窓の位置やニッチを設けるなど工夫してみました。

設置場所(1階・2階)


階段は1階リビングのドアを隔てた奥にあり、2階へ行く際には必ずリビングを通る**「リビングスルー階段」**になっています。
この間取りにより、自然と家族のコミュニケーションが増えるというメリットがあります。
一方で、階段の設置位置には非常に悩みましたが、空調や生活音の面を考慮し、リビング階段にはせず、ドアで仕切って独立させる形を選択しました。
リビングのドアを閉めることで空調がしっかり効き、生活音も別フロアに響かないため、結果的にこの選択は正解だったと感じています。
「生活音」「におい」「空調の効き」が気になる方は、階段とリビングはドアで分けるのがおすすめです。
階段の仕様と注意点
トヨタホームの階段は、木製仕様の標準タイプのほかに、スケルトン階段やフローティングステップ階段があります。
我が家では費用を抑えるため、標準の木製階段を選択しました。
形状
階段の形状は、カタログでいうところの「Jタイプ上廻」です。
このタイプは上廻・下廻ともにコンパクトに収まるため、狭いスペースにも設置可能です。

ただし、上廻タイプは2階近くで曲がりがあるため、踏み外しによる事故の危険性が高い点に注意が必要です。
そのため、形状選びの際は安全性も含めて慎重に検討しましょう。
2階近くで曲がる階段は、事故のリスクが高くなるので要注意。
形状

逆に、Jタイプ下廻であれば1階近くで曲がるため、万が一踏み外しても大きな事故になる可能性は低くなります。
手すり
手すりのデザインは、IコーディネートとSコーディネートの選択によって異なります。
我が家はJタイプ上廻階段なので、上段付近に縦型の手すりが設置されています。


標準タイプの手すりでも耐久性に問題はなく安心して使えますが、2階まで連続する手すり(オプション)を選べば、さらに安全性が高まります。
トヨタホームの標準手すりでも基本的には問題なし。
カラー
我が家はSコーディネートを選択したため、4色から選べました。
階段の色は「ライト」に。1階の天然杢メイプルのフローリングと相性が良く、自然なつながりが感じられます。
2階のフローリングはハイパーフロアシストSのペール(メイプル柄)で、多少色の濃さに違いはあるものの、生活する上で気になるレベルではありません。



階段とフローリングの色に多少の違いがあっても、生活上気になることはほとんどありません。
階段の窓
我が家のコンセプトは「日当たりの良い明るい家」。そのため、階段・ホールにもできる限り採光を取り入れました。

階段は北側にあるため日光は入りませんが、2つの窓を設置したことで十分な明るさを確保できました。
窓のうち一つは開閉可能、もう一つはFIX(開閉不可)です。
現在は、「どちらも開閉式にすればよかったかも」と感じています。掃除や換気の面でもその方が便利だったかもしれません。

階段の窓は、掃除や換気のためにも開閉式がおすすめ。
ニッチ
階段をただの通路にせず、3箇所にニッチを設けて装飾を楽しめるようにしました。
- 階段上り始めに1つ
- 少し上がった右手側に2つ


ニッチとは
壁をくぼませて設ける飾り棚のことで、写真や花瓶などを飾るスペースです。
玄関・廊下・階段・リビングなどでよく見られます。
サイズは内寸26×26cm、奥行き10cm、壁からの出っ張りは約1cm、枠の厚みは2.5cmです。
なぜニッチを設けたのか?
階段は何も置けず、のっぺりとした印象になりがちです。
友人宅でニッチを見て「これいいな!」と思い、採用しました。
コストもそれほどかからず、階段を華やかに演出できるのでおすすめです。
飾り物の内容
主に家族の写真を飾っており、毎年入れ替えて楽しんでいます。
子どもの成長を感じられる楽しいスペースになりました。

階段にニッチを付けると装飾の幅が広がり、個性も演出できます。

照明とスイッチ
照明


照明は標準仕様のものを選択。光が上下に広がるタイプで、階段全体をやさしく照らします。
スイッチ


階段・ホールの照明スイッチは人感センサー付きにしました。
通るだけで照明が自動点灯し、点灯時間や明るさの設定も可能です。
我が家では点灯時間を約30秒に設定しており、ちょうどよい使い勝手です。
トイレは人感センサーにしませんでした。途中で消えるのが嫌だったため、手動タイプを採用しました。
通過するだけの空間(階段・ホール・トイレなど)には、人感センサー付きスイッチが便利です。
ホールについて
階段と同様、ホールも何もないと殺風景になりがち。
そのため、以下のような工夫をしました。
一階ホール

石膏ボード用のフックを壁に取り付けて、額縁を飾っています。
耐荷重は約7kgあり、いろいろなものを掛けられて便利です。

フックは他の部屋でも活用でき、子供のバッグ掛けにも重宝しています。

2階ホール

ピクチャーレールを設置し、ディズニーの特大パズルを飾っています。
真っ白だった壁が一気に賑やかになり、満足度が高いです。


階段下の活用
階段下はデッドスペースになりがちなので、物置や収納棚を設けて空間を有効活用するのがおすすめです。
我が家では以下のように活用しています。

- 和室の収納奥行を拡張
- トイレに壁面収納を設置



まとめ
今回は、トヨタホームで建てた我が家の「階段」と「ホール」について、こだわったポイントや実際に採用した仕様、住んでみて感じたメリット・デメリットなどを中心にご紹介しました。
階段やホールは「ただ通るだけの空間」としてあまり注目されない部分かもしれませんが、少し手を加えるだけで、家の印象をぐっと良くすることができます。ニッチやピクチャーレールを取り入れることで、装飾性が増し、訪れる人の目にも留まる華やかな空間になります。毎日使う場所だからこそ、使いやすさと居心地の良さ、そして視覚的な楽しさも大切にしたいですね。
最後に、今回ご紹介した内容をもとに、階段やホールづくりにおいて私たちが特に大切だと感じたポイントを以下にまとめておきます。
(1)家族のコミュニケーションを大切にしたい方には、リビングスルー階段がおすすめです。
リビングを必ず通る動線になることで、自然と顔を合わせる機会が増え、声を掛け合うきっかけにもなります。お子さんがいる家庭などでは、特に効果を感じやすい配置です。
(2)階段の形状によっては安全性に差が出るため、曲がり部分の位置には十分注意しましょう。
特にJタイプの上廻階段は、二階に近い場所で曲がるため、踏み外しの危険が高くなります。設置スペースとの兼ね合いはありますが、安全性とのバランスをよく検討することが大切です。
(3)階段に設ける窓は、採光だけでなく、掃除や換気のしやすさも考慮して開閉式を選ぶのがベター。
FIX窓は見た目がスッキリする一方で、掃除や換気には不便な面もあります。設置位置や高さによっては開閉が難しいこともあるので、設計時にしっかり相談しましょう。
(4)ニッチの設置は、階段まわりを華やかに演出するのに効果的。
殺風景になりがちな階段スペースでも、ちょっとした装飾スペースを作ることで、おしゃれな空間に早変わり。思い出の写真や季節の小物を飾ることで、暮らしの彩りが加わります。
(5)人が長時間滞在しない空間、たとえば階段やホール、トイレなどには、人感センサー付きスイッチがとても便利。
自動で点灯・消灯することで、無駄な電力消費を抑えられるだけでなく、手がふさがっているときにもスムーズに動けます。点灯時間の調整ができる機種を選ぶと、さらに使い勝手が向上します。
(6)階段下はデッドスペースになりやすいですが、収納や棚を設けることで空間を有効活用できます。
我が家ではトイレの棚や和室の収納を階段下に組み込むことで、無駄のないレイアウトになりました。収納力を少しでも増やしたい方には、特におすすめの工夫です。
階段やホールは、間取り全体を考えるうえでつい後回しにされがちですが、実は「暮らしやすさ」や「家の印象」に大きく影響を与える重要なスペースです。ぜひ、注文住宅や新築計画中の方は、今回の記事を参考にしていただき、ご自身の理想の住まいづくりに役立ててくださいね。
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