体育館で行われる運動会を上手く撮影するために、私自身の体験をもとに「成功例」と「失敗例」をご紹介します。
この記事も前編と同様、カメラ超初心者の方向けです。
使用機材
前編で紹介した機材をそのまま使用しています。
その他:三脚なし、フラッシュなし
カメラ:Canon 一眼レフ EOS 60D(2012年購入)
レンズ:SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM(キヤノン用)
カメラ設定
モード:TVモード(シャッター優先)
シャッター速度:1/500秒
ISO感度:上限ISO800、オート設定
ISO感度を上げすぎると画像が粗くなるため、ISO800を上限としました。
撮影のコツ①|位置取りがすべて
体育館撮影では、「被写体に近く」「正面が見える位置」に構えることが最重要です。

ありがちな失敗例:
下の写真のように、被写体との距離が遠く、その間に他の人がいると撮影が非常に困難になります。
競技が始まると被写体は当然動きます。そのため、前の人の体と重なってしまい、
前の人にピントが合い、被写体がボケる
といった残念な結果に…。
被写体が完全に見えなくなる
撮影のコツ②|かけっこでの位置取りに注意
今回、一番の失敗はかけっこ(直線走)の撮影でした。
- 競技距離:約20m(幼稚園児)
- 撮影位置:ゴールの中央正面
- 息子の走行レーン:一番右

息子がスタート時に少し出遅れ、1位の子の横でゴールしたため、1位の子の体に完全に隠れてしまいました。
当然ですが、右端のレーンで走るなら、右側から構えるべきだったと反省。

ちなみに、スタートし直しの写真では偶然息子が1位でゴールしてくれたので、中央からでも良いショットが撮れました。

撮影のコツ③|逆光に注意

窓側を背にした逆光の状態では、被写体が非常に暗く写ってしまいます。
写真の背景が明るすぎると、カメラは全体の明るさを抑えようとするため、
- 人物がシルエットのように暗くなる
- 明るさ補正が難しくなる
という問題が起こります。できるだけ逆光を避けた立ち位置で撮影しましょう。
撮影のコツ④|集合写真は設定変更を忘れずに

集合写真は子どもたちの動きが少ないため、シャッタースピードを落としてもOKです。
しかし私は、動体撮影のまま設定を変え忘れ、
- シャッタースピード:1/500秒のまま
- ISO感度:高いまま
この結果、画質を下げてしまいました。ブレはしませんが、高画質にこだわるなら設定変更は必須です。
ワンポイント:

集合写真は、あとからトリミング(切り取り)編集を行う可能性があるため、少し引き気味に撮影して周囲に余白を持たせておくのがおすすめです。
ズームしすぎると印刷時に人物が切れてしまうこともあります。
まとめ
体育館での撮影を成功させるには、以下のポイントを押さえるだけで大きく変わります。
- カメラは一眼レフ(APS-C)+ 明るいレンズ(F2.8)を使用
- 動きのあるシーンではシャッタースピードを1/250〜1/500秒に設定
- 集合写真ではシャッタースピードを1/30〜1/60秒程度に下げ、ISOを低めに
- 被写体に近づき、前に人がいないポジションを確保
- 逆光を避け、光の入り方に注意
以上の5点を意識すれば、暗い体育館でも失敗の少ない撮影ができるようになります。
私自身も、今回の経験を活かして次回はもっと満足のいく写真を残せるよう努力したいと思います。
📌 前編の記事はこちらもあわせてどうぞ

コメント