2019年9月にブログを開設し、10月までの2ヶ月間ははてなブログ(独自ドメイン)を利用していました。しかし、諸々の事情があり、11月からはレンタルサーバーへ移転することにしました。
WordPressへの移行理由
私が選んだレンタルサーバーはエックスサーバーです。月々1,000円程度で利用でき、はてなブログProと価格はほとんど変わりません。WordPress自体は無料なので、レンタルサーバーの方がお得に感じました。
プラス面での理由
- カスタマイズ性の高さで評判のWordPressを試してみたかった
- 見た目の良いサイトを作りたかった
- ブログを色々とカスタマイズしたかった
- アクセス速度などに不満を感じた場合、簡単に他のサーバーへ移行できる
マイナス面での理由
- Google AdSenseの審査に合格できない(「サイトの停止」が理由)
- Google Search Consoleのサイトマップ送信が不安定
- はてなブログのカスタマイズに限界を感じた(CSS編集が多くなる)
- はてなブログのサービス停止の可能性がゼロではない
1つ目の理由:Google AdSenseの審査不合格
はてなブログを利用中、Google AdSenseに9回審査申請しましたが、いずれも不合格でした。その理由は「サイトの停止」です。審査申し込みの際、サブドメインなしのhttp://〜
から、はてなブログの独自ドメインであるhttps://www.〜
へのリダイレクト設定は確認済みで、ブラウザからも転送できることを確認していました。
Google AdSenseのヘルプコミュニティを調べてみると、2019年頃からAdSense審査において、特にはてなブログとの相性が悪く、「サイトが確認できない」という理由で審査不能になるケースが多いことが分かりました。中には、何度か申請して合格したという声もありましたが、審査不可で不合格になっている人の方が多数派だと感じました。
2つ目の理由:Google Search Consoleのサイトマップ問題
Google Search Consoleでは、sitemap.xmlは読み込まれるものの、「検出されたURL」が0のままで変化がない状態でした。これははてなブログの仕様らしく、検出されたURLが0でもインデックスはしっかりされているため、問題はないとされていました。しかし、レンタルサーバーへ移行した途端、ずっと0だったURLの数値が20以上に変化したのです。
3つ目の理由:はてなブログのカスタマイズ性
はてなブログは非常に良いブログツールですが、細かい部分までカスタマイズしようとすると、CSSなどの追記がかなり多くなり、管理が非常に大変でした。
4つ目の理由:サービス停止のリスク
はてなブログを運営する株式会社はてなは上場企業のため、会社自体が潰れることはないと思いますが、利益が出なければブログサービスが停止する可能性はあります。もしサービスが停止してしまうと、これまで書いてきたブログ記事がすべて無くなってしまうというリスクを懸念しました。
これらの理由から、10月末にレンタルサーバーへの乗り換えを決意し、現在に至ります。
レンタルサーバへの移行
結論から言うと、レンタルサーバーへのブログ移行はとても簡単です。私と同様にはてなブログからレンタルサーバーへ移行された方は非常に多く、Google検索で困り事を検索すれば、解説ページがたくさん出てくるので、知りたい情報がすぐに手に入ります。ブログ移行の解説ページを熟読し予習ができたおかげで、移行時はかなり不安が解消されました。
移行手順
解説ページの内容を確認しながら、順番に作業を進めていきました。私が実際に行った作業は以下の通りです。実際には難しい作業ではないので、一つずつ丁寧に処理していきましょう。
1.はてなブログの記事をエクスポートする
CG METHOD様の解説サイトを参考に、はてなブログの記事をバックアップし、エクスポートしました。(リンクエラーのため、リンク解除しました)
2.エックスサーバとの契約
エックスサーバーは、WordPressがプリインストールされており、ウェブ設定ページ上で簡単にインストールでき、すぐに利用開始できます。契約プランは、一番安い「X10プラン」で問題ありません。
基本的にサーバーにファイルをアップロードする作業はないため、FTPソフトは不要です。レンタルサーバー内にWordPressが入ってしまえば、あとはブラウザからブログサービスのように利用できるため、誰でも簡単に使えます。
月々の利用料金は1,200円(税抜)ですが、初期費用のみ3,000円(税抜)かかるので注意が必要です。また、契約は1ヶ月単体での支払いはなく、最小単位は3ヶ月となります。サーバー料金の支払いにはクレジットカード払いが便利です。
- 最小利用期間は3ヶ月で、その場合の月々利用料金は1,200円(税抜)
- 長期契約の方が月々の利用料金がお得になる
- 初回のみ初期費用が3,000円(税抜)かかるため、合計6,600円(税込7,260円)となるので注意
3.お名前.comでの設定
お名前.comでは様々なドメインが取得できます。一般的なドメインは0円〜1,000円程度で取得できますが、年間更新費に差があるので注意が必要です。
具体的な設定は以下の通りです。
- お名前.comでサーバーアドレスを書き換える
- お名前.comではてなブログ関連のDNSレコードを消去し、はてなブログでのドメイン設定を解除する
詳細な設定方法については、「お名前.comで取得したドメインをエックスサーバーで使うための設定方法」を参考にしました。
4.一晩待つ
サーバー情報変更からドメインでアクセスできるようになるまで、結構時間がかかります。就寝前に作業を行い、翌日ゆっくりとアクセスができるようになってから次の作業を進めると、待ち時間がなくスムーズです。
5.レンタルサーバーにWordPressをインストール
エックスサーバーの場合、サーバー設定ページからWordPressのインストールを選択します。10秒ほどでインストールが完了します。インストール完了後、ログイン設定であるアカウント作成やパスワードの設定などを行ってください。
6.WordPressではてなブログの記事をインポート
CG METHOD様のサイトを参考に、WordPress上で「はてなブログの記事」をインポートしました。(リンクエラーのため、リンク解除しました)
7.参考サイト
はてなブログからWordPressへの移行手順:CG METHOD様
- 移行手順が詳しく書かれており、参考にさせていただきました。
SSL化後のリダイレクト設定方法:KSM×LOG様
- SSLの有無、サブドメインの有無に関わらず、4種類のアドレスすべてからアクセスできるように設定しました。
レンタルサーバーへブログを移行するにあたり、初心者でもできるのかかなり不安でしたが、ネット上には参考となる解説・情報サイトが多く、ある程度の知識を得た上で移行作業本番に臨むことができたので、非常に助かりました。
移行後の作業時間
レンタルサーバーへの移行自体は予習をして臨んだため、1時間ほどで終わりましたが、移行した後のWordPressの設定がとても大変でした。
WordPressはカスタマイズが豊富で、プラグイン(スマートフォンでいうアプリのようなもの)が多数あり、次から次へと色々と試したくなってきます。11月2日・3日の土日で5時間ほど作業に費やしたのですが、とても終わりませんでした。ただ、作業自体は楽しいので、時間を忘れて没頭してしまいます
まとめ
- はてなブログ(独自ドメイン)からレンタルサーバーへの移行作業は難しくない
- 移行先にアクセスできるまでの待ち時間は長い
- WordPressのカスタマイズが楽しい → 納得のいく設定になるまでかなり時間がかかる
WordPressへ移行してみての感想として、設定項目は多いものの、ブログツールとしては非常に使いやすいです。ソーシャルボタンも簡単に設置できますし、サイトデザインや配色も簡単に変更でき、初期フォーマットでも問題ないレベルです。
WordPressの編集作業はとても面白いです。はてなブログとは比較にならないほどカスタマイズが豊富ですし、設定などに困っても、利用者が多いので解説ページも多く、困りごとはすぐに解決できます。
はてなブログ(独自ドメイン)からレンタルサーバーへの移行はとても簡単ですので、WordPress移行にためらっていた方はぜひ検討してみてください。
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