はじめに
住宅ローンの毎月の支払い、辛いですよね。
私もなるべく繰り上げ返済をして、少しでも早くローンを終わらせようと努力していますが、なかなかうまくいかない日々が続いています。
私は2013年に、10年固定金利1.40%で住宅ローンを組みました。しかし、その3年後、住宅ローンを組んでいる銀行と交渉を行い、金利を下げることに成功しました。

今回は、そのときの体験談をお伝えします。
低金利時代の到来
2016年1月、マイナス金利政策の導入により、長期金利がマイナスとなりました。
私が住宅ローンを組んだのは2013年。当時としては金利は比較的低い方でしたが、それでも「もっと下がる」とは考えておらず、念のため10年固定を選択していました。
しかし2016年の春頃には、ネット銀行を中心に変動金利が0.7~0.8%台という驚異的な時代に突入していました。
ある日、イオンに立ち寄った際、目に飛び込んできたのが「10年固定金利0.59%」の広告。

これは本気で検討するしかない!と思いました。
イオン銀行との出会い
さっそくイオン銀行の店舗へ足を運び、借り換えについて相談してみました。
支店長さんとお話ししながら、返済シミュレーションを出していただき、金利の低さに大きな魅力を感じました。
ただし、借り換えには再度ローンを組み直す形になるため、保証料や事務手数料といったコストが発生します。
このとき、私は金利ばかりに目が行っていて、手数料のことをすっかり忘れていました。
「まずは現在の銀行で交渉できないか」と思い直し、そちらにアプローチすることに。
銀行との交渉① 電話から自宅訪問へ
まずは現在の銀行に電話をかけ、「他行への借り換えを検討している」と伝えました。
すると担当者が「少しお待ちください」と上司に交代。後日、自宅でお話を伺いたいとの申し出がありました。
これは交渉のチャンスと思い、来訪を了承。
イオン銀行の0.59%という条件と借り換えの意向を伝えたところ、「できれば当行で継続してほしいので、金利を見直した見積もりを出したい」との申し出があり、了承しました。
銀行との交渉② 最初の提示金利
2回目の訪問では、世間話を交えながら金利交渉を進めました。
こちらとしては、慌てず冷静な姿勢で対応。
銀行側から最初に提示された金利は、10年固定で「1.15%」。
私の狙いは1.0%前後でしたので、即座に「それでは意味がない」と伝えました。
すると「もう少し頑張ってみます」との返答。
銀行との交渉③ さらに交渉
3回目の訪問では、提示された金利が「1.05%」に。
だいぶ良い数字になってきたとは感じたものの、「もう一声」行けるのではと判断。
引き続き、強気の姿勢で「もう少し頑張ってもらえますか」と返しました。
最悪イオン銀行へ借り換えればいい、という気持ちもあり、余裕を持って交渉できていました。
銀行との交渉④ 最終決着と提案
4回目の交渉。正直、少し面倒になってきた頃です。
銀行担当者の「今回は勝負をかけにきました」との言葉から始まり、提示された金利は「10年固定で0.97%」。
「良くても1.0~1.2%くらいかな」と思っていたので、想定以上の好条件に内心では即決していました。
ただし、先方から一つだけ条件が。
「差額分で個人年金に入っていただけませんか?」という提案です。
月々の支払いが減る分だけでよく、特にデメリットもなかったので快く承諾しました。
▲交渉前:10年固定金利1.40%で約3年間支払い

▲交渉後:10年固定金利0.97%に引き下げ成功

月々の負担が軽減された結果
金利が 1.40% → 0.97% に下がったことで、月々約50,000円だった返済が 47,000円弱 に。月あたり約3,000円、年間で 36,000円 の節約になりました。これはかなり大きいですよね。
再契約日から再び10年間、固定金利が適用されます。
おわりに
交渉といっても大げさなものではなく、家電量販店での価格交渉のように、世間話を交えながら少しずつ進めていけば大丈夫です。強引にならず、相手の様子を見ながら丁寧に進めるのがポイントです。
まとめ
まずは他行のローン商品を調べ、条件の良い銀行に話を聞きに行く
現在契約中の銀行に、借り換えの意向を伝える
家電店での値引き交渉のように、じっくりと交渉を進める
借り換え手数料や諸費用も考慮し、返済シミュレーションで狙いの金利を見極める
特に2013年以前にローンを組んだ方は、一度金利の見直しを検討してみる価値あり
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