我が家で使用している炊飯器(Panasonic SR-SJ102)が使用始めから10年を超え、さらに内釜のコーティングが剥がれてきたため、新しい炊飯器に替えました。今回購入した炊飯器のメーカーはおどり炊きで有名なパナソニック、機種はSR-MPW101です。
Panasonic SR-MPW101の特徴
SR-MPW101は多段IH搭載でW(ダブル)おどり炊きが出来る2021年モデルとなります。
参考:https://kakaku.com/item/K0001349865/
グレードによる違い
MPWシリーズの兄弟機種としてMPAシリーズがあります。それとの差は「Wおどり炊き」機能があるかないかです。
また、最上位機種にはSR-VSXシリーズがあり、「Wおどり炊き」が出来るのはもちろんのこと、米の銘柄によって炊き分けが出来る魅力的な機能があります。最上位機種はおいしさの目安で圧倒的な星7という評価ですが、価格も10万円前後ととても高価です。
逆にSR-MPWシリーズはWおどり炊きが出来、価格もSR-VSXシリーズの半分以下なのでお得な感じがします。
型番 | Wおどり炊き | 価格帯 | おいしさの目安 |
---|---|---|---|
SR-VSXシリーズ | ○ | 95,000~100,000円 | ★★★★★★★ |
SR-MPWシリーズ | ○ | 45,000~50,000円 | ★★★★★ |
SR-MPAシリーズ | × | 38,000~43,000円 | ★★★★ |
W(ダブル)おどり炊きとは?
大火力IHと可変圧力
この2つの機能が備わっていると「Wおどり炊き」が可能となります。
なぜ、「おどり炊きができる炊飯器でご飯を炊くと美味しくなるのか?」は、パナソニックの公式サイトで図解入りで紹介されていますので参考にしてみてください。
参考:https://panasonic.jp/suihan/21features/odori.html
大火力IH×可変圧力
2つの炊き技でお米を激しくおどらせ一粒一粒にムラなく熱を均一に行き渡らせることで、甘みともちもち感のあるふっくら美味しい銀シャリに炊き上がります。
おどり炊きはパナソニック独自の技術です。2つのIHコイルの通電を高速で切り替え、大火力の激しい沸騰で気泡を対流させ米をおどらせます。激しい対流により、米の一粒一粒にムラなく熱を伝えるので、甘み・旨味が最大限に引き出されてふっくら大きく炊き上がります。
実際にWおどり炊きができるSR-MPW101を使用して炊飯してみたところ、ふっくら美味しいご飯炊き上がりました。
炊き上がりは米粒が大きくなり、一つ一つに艶がありボリューム感が出ています。(見た目はとても美味しそう)
水を多くしてやわらかめに炊いても、べたつき感はなくふっくらもちもちな状態をキープ出来ています。
外装色
こちらのSR-MPWシリーズは外装色が白色しか選べないのが残念です。
しかし、外観はマット仕上げで高級感があり手触りも良好です。
兄弟機種であるSR-MPAシリーズであれば、黒色と茶色2種類の外装色が選べます。
注意点として、こちらの機種は大火力IH(6段IH)が搭載されておらずWおどり炊きが出来ません。
エディオンオリジナルモデルであるSR-MPW10E9シリーズ(MPWシリーズと同等性能+α機能)であれば黒色が選べます。オリジナル仕様が付いてくるとはいえ、MPW101シリーズと比べ1万程高くなってしまうのが難点です。
「炊飯前の浸漬」「炊飯後の蒸らし」は不要
Wおどり炊きが出来る出来ない関係なくPanasonic炊飯器全てに言えることかもしれませんが、基本的に炊飯前のお米の浸漬と、炊飯後の蒸らしは必要ありません。
自動的に水分を吸収してから炊飯が出来るようになっているのでお米を研いですぐに炊飯しても問題有りません。
粘り気のある柔らかいごはんが好きな方は、炊飯前に1時間程浸漬させると良い感じに炊き上がります。
W(ダブル)おどり炊き炊飯器のメリットとデメリット
・ワンタッチでふっくら美味しいご飯が炊ける
銀シャリモードでお米の硬さを好みのものにセットしてボタン一つで美味しく炊き上がります。
炊飯前のお米の浸漬、炊飯後の蒸らしは不要ですぐに美味しいごはんが食べられます。
・値段が高い
Wおどり炊き機能がついた2021年モデルはSR-VSXシリーズとSR-MPWシリーズの2つしかなく、
Wおどり炊きを選びたいのであれば、4万円以上のモデルを選ばなくてはいけません。
購入価格
最上位機種であるSR-VSXシリーズの場合、10万円前後しますし、一つ下のSR-MPWシリーズでも5万円前後してきますので、炊飯器の中では高い方になります。
今回購入したSR-MPW101は7月にネットショップにて52,000円で購入しました。
2021年10月25日現在でネットショップでの最安だと42,000円まで下がっており、かなりお値打ちになっています。
毎年モデルの価格変動をみているとMPW101では40,000円前後が底値でしょう。
銀シャリモード(4種類の炊き分け)
銀シャリモードでは、好みに応じて「やわらかめ」「もちもち」「ノーマル」「かため」の4種類の炊き分けが選べます。
4種類の炊き分け
「やわらかめ」は粒全体のハリを抑えたしっとりやわらかなご飯が炊けます。
「もちもち」は粘りと弾力の強いもっちりとしたご飯炊けます。我が家はこちらのモードで炊いています。
「ノーマル」は甘みと肩さのバランスが取れたご飯が炊けます。通常はこちらで問題ないでしょう。
「かため」は歯ごたえのあるパラっと硬めに炊けるため、カレーや炒飯などに適しています。
弁当に持っていくなら、冷めてもふっくら感が残る「もちもち」がお勧め!
岐阜県産「ハツシモ」を炊いてみる
我が家が好んで食している米の銘柄は「ハツシモ」であり、こちらの米は他の米と比べるともちもち感が少ない部類となるため、銀シャリモード「もちもち」で丁度良い硬さに炊きあがっています。
しかし、MPWシリーズは保温がスチーム保温でないため、「はつしも」という銘柄においては「やわらか」や「もちもち」以外は、冷めた時にパサつくイメージです。
パナソニックのページには米の全国58銘柄属性マップ(下記URL)というものがあり、まずは自分の好みにあった米の銘柄を探すのが良いですね。
参考:https://panasonic.jp/life/food/110016.html
毎日のお手入れ
炊き上がるご飯の美味しさを保つために毎日のお手入れは欠かせません。
MPWシリーズのお手入れは上蓋、うまみ循環タンク、内釜の3つを洗浄します。
「上蓋」の洗浄
上蓋自体は洗浄しやすいのですが、減圧弁だけは少し厄介です。そこには米カスが穴の中にまでこびりついており、流水だけでは中々落ちません。その場合、お湯で試してみて、それでも取れなければ爪楊枝や竹串を使用して取り除きます。
減圧弁に米カスが残ったまま炊飯してしまうと、固着し取れなくなってしまう恐れがあるので、毎回必ず米カスが取り除かれているかチェックしましょう。
「うまみ循環タンク」の洗浄
うまみ循環タンクを取り外した後、上と下のパーツを分けて内部を洗います。
うまみ循環タンクの洗浄を1か月程忘れて放置してしまいましたが、全く汚れはありませんでした。
こちらは一週間に1回の洗浄でも問題なさそうです。
「内釜」の洗浄
内釜は内側に傷が付かないよう柔らかいスポンジで洗います。
その他部分の洗浄
その他、釜が入る箇所の外周部、上蓋周辺を柔らかい水で濡らした布巾で拭き取りましょう。もちろん外装が汚れた際は綺麗にします。
毎日のお手入れをしないといけない箇所は多いですが、ごはんを毎日美味しく炊くために最低限のお手入れは行っていきましょう。
前機種SR-SJ102との比較
前機種(SR-SJ102)は2010年モデルと古いですが、当時はハイエンドモデルで9万円前後で購入した記憶があります。
今回購入した機種(SR-MPWシリーズ)は2021年最上位モデルの1個下のモデルとなっています。
どのくらいの差があるのか食べ比べてみました。
https://panasonic.jp/suihan/p-db/SR-SJ102_spec.html
美味しさに差はあるのか?
今回のSR-SJ102とSR-MPW101を比べた場合、旧機種は2010年モデルとはいえハイエンド機種だったため美味しく炊けていましたが、Wおどり炊きモデルにしてからは明らかにふっくら感が増してさらに美味しくなりました。
お米が大粒に炊けるので、お茶碗にご飯を添えた時も見た目がとても美味しく見えます。
家族だとすぐにそのおいしさに慣れてしまうので、来客に一度味見してもらうと良いかもしれませんね。
結論として、美味しさを比較することは素人の舌では難しいですが、ふっくら感や艶の出方は、最新機種であるSR-MPW101に軍配が上がります。
逆に保温3時間後の食感は旧機種であるSR-SJ102に軍配が上がりました。最新機種であるSR-MPW101が負けた原因はスチーム保温の有無と思われ、こちらの機種にはスチーム保温が付いていません。
スチーム保温とは炊飯器の中のごはんに対して、スチーム(水分)を噴射して水分を逃がすことなく保温で時間が経っても美味しい状態を保つことが出来る機能です。
当然ながらスチーム保温がないとごはんの水分が蒸発してしまい、保温すればするほど味が落ちてしまいます。
SR-MPW101の評判は?
価格.comでの評判ではとても良いという人もいれば、値段の割にやや不満という声がありました。但し、まだユーザーの声が少ないです。
私はもちもち食感が好きなので、こちらの機種は気に入っています。
価格.comの口コミ
内窯が回って攪拌しにくい
引用元:https://review.kakaku.com/review/K0001349865/ReviewCD=1506003/
【デザイン】スッキリした印象
【使いやすさ】内窯が回転して攪拌が非常にやりにくい
【炊き上がり】炊き上がりは良いが、保温性能はいまいち米が早くぱさぱさになる
【サイズ】やや大きい
【手入れのしやすさ】普通
【機能・メニュー】普通
【総評】炊き上がりや美味しさは、期待した程ではなかった
商品価格の割には、普及機種と大差ないと感じた
ご飯が美味しい!
引用元:https://review.kakaku.com/review/K0001349865/ReviewCD=1485094/
【デザイン】
一般的な白物家電だと思いますが、曲線より直線がやや多い今風のデザインです。
高級感もちょろっとあります。
【炊き上がり】
ふっくらとしてやわらかい。
甘さがきちんと感じられて美味しいです。
【サイズ】
これまで使っていたものよりほんのわずか大きく感じます。
【手入れのしやすさ】
普通ですね。
【機能・メニュー】
冷凍用のごはんというメニューが重宝します。
【総評】
ご飯が美味しい!
これだけでもう満足です。
自分のレビュー
【デザイン】
白色のみですが、マット仕上げで高級感があります。
四角いデザインなのも気に入っています。
【炊き上がり】
Wおどり炊きの恩恵により、大粒でメリハリがありふっくらとしたごはんが炊けます。
米粒の艶も良い感じです。
【サイズ】
大きくもなく小さくもなく。
全機種よりもコンパクトになりました。
【手入れのしやすさ】
上蓋の減圧弁周辺の汚れが除去しにくい時があるが、他の箇所はお手入れしやすい構造となっている。
うまみ循環タンクは汚れにくいので一週間に1回でも良さそう。
【機能・メニュー】
炊き込み、すし・カレー・おかゆ等、様々な炊飯モードがあります。
予約メモリが2個なので、朝・昼・晩と炊かれる方は少し不便かも。
最低でもメモリ3個は欲しかった。
【総評】
Wおどり炊き搭載で、ワンタッチで美味しいごはんが炊けるのが魅力です。
「エコ炊飯モード」というのがありますがお勧めしません。
当機種の性能を最大限に引き出すには「銀シャリモード」が必須です。
前機種と比べるとスチーム保温が付いていないため、保温すると少しの時間でもパサついてしまう感じがあり、保温が苦手なのかもしれません。
保温以外の機能は概ね満足しています。
気になる点
デメリットではないですが、前機種(SR-SJ102)から今機種(SR-MPW101)にして気になる点が2つあります。
・前機種が音声案内がついていたせいもありますが、MPW101は音声案内がなく、音だけなので少し寂しい。
・予約は2つまでしか記憶出来ない。朝、昼、夕とセットしたい場合もあるので、最低でもメモリ3つは欲しかった。
炊飯器2台体制で運用する
古い炊飯器は故障した訳ではないので、現在は写真のように、カップボード上段にMPW101を白米専用として、下段にSR-SJ102を炊込みご飯専用として使用しています。
炊き込みご飯はどうしてもニオイが付きやすく、炊き込みご飯の後に白米を炊いた場合、ニオイが残っていることがよくありました。炊き方に応じて炊飯器を分けることで、においに気にせず炊飯が出来るようになりました。
炊込みご飯をする機会が多い方は2台体制お勧めです。
まとめ
今回はPanasonicの炊飯器 SR-MPW101を紹介させていただきました。
Wおどり炊きの恩恵を得られるのは最上位機種であるSR-VSXシリーズとSR-MPWシリーズだけです。
最上位機種のSR-VSXシリーズは10万円前後ととても高価なので、コスパ重視の方はグレードを一つ落としてSR-MPWシリーズをお勧めします。
ワンタッチで美味しいごはんが炊けるのがMPWシリーズの魅力です。おどり炊き搭載モデルは銀シャリモードで「もちもち」のご飯が炊けます。毎日のお弁当を美味しく食べたい方にはお勧めの機種です。
お米を少しでも美味しく炊き上げるために、米の全国58銘柄属性マップ(下記URL)を参考に、それを参考にして自分好みの銘柄や炊き方を見つけてみるのも良いかもしれませんね。
参考:https://panasonic.jp/life/food/110016.html
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