新築計画時での洗濯物干し場の位置は考えていますか?
私の実家は2003年に家を建てましたが、洗濯物干し場について特に指定をしていなかったせいか、2階のベランダが洗濯物干し場に設定されていました。
一階で洗濯が干せる場所といえばお風呂場だけでした。
このように多くの方が2階ベランダを選んでしまっています。
その為、母親は入居してからずっと2階のベランダに洗濯物を干しています。
二階に洗濯物を干すということはごく普通な行動ですが、洗濯機は1階にあるのに、なぜわざわざ二階まで行って洗濯物を干さなければいけないのかと疑問を持っていました。
我が家は4人家族で、子供達は二人とも小学生の為、今のところ洗濯物はコンパクトに収まっていますが、今後成長し服サイズが大きくなったり洗濯量が増えてくると、毎回二階のベランダまで干しに行っていては大変です。
以上の理由から自分の家を計画する際は、洗濯物干し場は洗濯機から近い場所、かつ家事導線がしっかりしている場所に作ろうと考えていました。
今回は一階の物干し場をメインとしたやふ家の洗濯物干し場事情を紹介させていただきます。
- 新築を計画されている方
- 2階まで洗濯物を干しに行くのが面倒だと思っている方
- 1階で洗濯物干しを完結したい方
どこに洗濯を干す?
ある統計によると6割強の方が2階ベランダに洗濯物を干しているようです。
2階ベランダにしか洗濯物干し場が無い
お風呂場にも干せるがスペースが限られている
洗濯物を外から覗かれないで済む
以上の理由で2階が洗濯物干し場になっている家庭が多いようですね。
やふ家の場合
やふ家では1階テラス部分に屋根を付け、そこに物干し竿を設置し、1階をメインでの洗濯物干し場にしています。
テラスとテラス屋根
テラスとは
テラスとはまず、建物の1階にある地面よりも一段高くなった屋外スペースのことを言います。屋根の有無は様々であったり、屋上にある場合に「屋上テラス」といった使い方をされることもありますが、基本的には1階にあるそうしたスペースのことを指します。テーブルや椅子を出してそこで食事できるような様々なアクティビティが可能であるだけでなく、室内と掃き出し窓や扉でつながり、さらに庭があれば庭にもテラスから行き来できることで、屋内と庭を緩やかにつなげる役割も果たしてくれます。
引用元:HOMIFYインターナショナル
価格
家の外構工事と同時に地元の業者に頼みました。
LIXIL(TOEX)のジーマテラスというものです。
定価:473,400円
施工費:100,000円
合計費用:310,000円
サイズ:2間6尺
仕様:4本支柱タイプ
ウェブ:https://www.lixil.co.jp/lineup/gardenspace/zima/
テラス自体の定価は非常に高いですが、実際は定価の50%オフ以上で購入できるため、施工費の10万円を含めても、合計31万円で済んでいます。
入居後から工事をする場合、外構に関する様々なサービスを行っているエクスショップでお願いすると費用が抑えられ大変お得です。
やふ家では3年程前にサイクルポートでお世話になりましたが、価格は安く、施工もしっかりとしており仕上がりに満足しています。
気になる方は一度、エクスショップのウェブサイトを覗いてみてください。
エクスショップについては施工内容と価格にとても満足しましたので今回紹介させていただきました。
テラス屋根設置の注意点
テラス屋根は家本体へビス止めというのが標準施工ですが、それをやってしまうとトヨタホームの長期保証(雨漏り保証等)が受けられなくなる可能性があります。
ですので、絶対に家本体へビス止めしないよう、4本脚で支えることが出来るテラスを選択する必要があります。
トヨタホームの場合、テラス屋根施工時は絶対に家本体へ直接ビスを打ち込まないように注意してください。
洗濯室
1階洗面室には物干しユニットを取り付け、室内干しが出来るようにしました。
ユニット右側にある紐を引っ張ることで物干しのバーが降りてきます。
使用しない時、物干し部分はユニット内に収納しておくことが出来ます。
価格
物干しユニット(昇降手動)はトヨタホームのカタログ装備で26,500円(工事費込み)です。
電動タイプの場合は上記の価格にさらにプラスで36,500円掛かるというとんでもない価格でしたので早々に諦めました。
結局のところ、物干しユニットの物干し部分は出したままにしていますので、手動タイプで問題有りませんでした。
1階に干すメリット・デメリット
1階(屋外)に干すメリット
やふ家で1階をメインの洗濯物干し場に選んだのは主に以下のメリットがあるからです。
◆洗濯機からの洗濯物干し場までの距離が近くなり移動の負担が減る
◆衣類収納場所(和室)までが近く、家事導線が良好
◆通常の屋根に比べ、テラス屋根は大きい為、少々の雨では濡れない
洗濯機は1階洗面室にありますので、洗濯物干し場が1階あれば、当然近くで干すことが出来ますので家事導線が良くなり負担も減ります。
やふ家では下図ように、キッチンから洗濯物干し場へ通り抜けることが出来ます。
洗濯から収納までの動き
洗面室の洗濯機で洗う
状況に応じて洗面室で部屋干しを行う(夜間や雨の日など)
キッチンを通り、一階テラスにて室外干しを行う
リビングを通り、和室にて衣類を畳む
和室にある吊押入のクローゼットへ服を収納する
洗濯機がある洗面室へはリビング・ダイニングからも直接アクセスが出来る為、矢印のようにぐるっと回れる家事導線は非常に便利です。
1階(屋外)に干すデメリット
南側すぐに道路があると人の目が気になりますので厳しいかもしれませんね。
また、テラスとその屋根も標準ではありませんので別途費用が掛かってしまいます。
デメリットの対策として費用は掛かりますが
・目隠し用のフェンスを設ける
・思い切って全周囲を囲ってしまう
とするか、最初から南側が道路に面していない土地を選ぶのもありかもしれません。
やふ家の場合、土地の南側を有効活用したかったため、北側道路の土地を選んでいます。
部屋干しを活用する
やふ家では洗面室に物干しユニットを取り付けているため、下着類は全てそこに干しています。
1階洗面室に干すメリット
洗濯機から出してすぐに干せるというのがとても魅力ですね。
梅雨時は特に活躍してくれます。
花粉が飛ぶ時期は極力外には干したくないものです。
1階洗面室に干すデメリット
部屋干しにおいて、デメリットはありますが、下記の対応策を行うことで快適に洗濯物が干せています。
対応策
洗面室に除湿器とサーキュレーターを設置し、速乾重視とすることで、部屋干しで起こりやすい半渇きによる臭いを防止することが出来ます。
やふ家ではアイリスオーヤマの除湿器、山善のサーキュレーターを使用しています。
いずれもAmazonでの購入で家電量販店よりかなり安いのでお勧めです。
またレノア等の柔軟剤を使用することで、洗濯物はふわっと匂い良く仕上げることが出来ます。
対応策を講じることでデメリットは特に気にすることなく部屋干しが出来ています。
1階洗濯物干し場に関する配偶者の声
私の妻の洗濯物干し場についての意見ということで恐縮ですが、参考になればと思い紹介させていただきます。
間取り計画時の要望事項
家の計画は概ね私が主体で進めておりましたが、間取りを計画するにあたり、妻より以下の要望がありました。
・洗濯物干し場は1階を希望
・洗濯物干し場までの距離は短い方が良い(家事導線を気にしたい)
・虫が多い時期や花粉症オン時期は室内で干せるスペースが欲しい
・部屋干しでも早く乾燥させたい(半渇きの臭いは嫌)
夫には家事導線の良い間取りを作ってねとだけ伝えました。
入居後の感想
妻の要望を全て取り入れ間取りを計画しました。結果として以下のようなコメントを貰いました。
・2階まで洗濯物を運ばなくていいからとても楽
・テラス屋根が大きく、少々の雨では濡れなくなった
・部屋干し(洗面室)の場合、洗濯機からダイレクトに干せるのでとても楽
・夜に洗濯をするときがあるため、室内に干せるのは非常にありがたい
・室内でも速乾なので嬉しい
洗面室からキッチンを通り抜けて最短距離で洗濯が干せるのでとっても楽(´▽`)
屋外の物干しスペースが広いのもGOOD!
以上のように1階の洗濯物干し場と家事導線は妻にとってかなり好評でした。作業のしやすさと疲労しにくさもポイントだとか。
実際ベランダは必要か
ベランダは家にとってオプション品ですが、費用が掛かる為出来ることなら無くしたいですよね。しかし下記のように実際は多用途に使用出来ますのでベランダはあったほうが良いと感じます。
・布団を干すことができる
・2階のエアコン室外機が置ける
・真夏の強い日差しを防げる
2階のエアコン室外機を置けるというのがかなりの利点ですね。
ベランダが無い場合、屋根の上に固定か、1階まで配管を下ろしてこないといけないため、北側の部屋であれば家の裏側の為、余り気になりませんが、南側の部屋の場合、配置によっては家の正面に室外機が設置されることになってしまいます。
ベランダがあればそこへ全て隠すことが出来ます。
また、ベランダが屋根の代わりとなり真夏の強い日差しを遮ることが出来るのもかなりの利点です。
以上のようにベランダはあった方が便利であると感じます。
まとめ
やふ家では、1階テラスと1階洗面室に洗濯を干せる間取りにしましたが、かなり家事導線はかなり快適になっています。
晴天時は朝洗濯をしたものは1階テラスに干し、雨天時及び夜洗濯したものは洗濯室に部屋干しすることで効率良く作業が出来ています。
さらにお風呂場を利用することで、少々洗濯物が増えても問題無く干せています。
- 洗濯機より最短距離で洗濯物干しが出来、家事導線的にベスト
- テラス屋根等の費用が掛かるが、作業負担はかなり軽減できる
- テラス屋根は奥行があるため、少々の雨では濡れない
・洗濯室から1階洗濯物干し場へ最短距離で行ける間取りを考える
・室内用の物干しユニットは施工費込み2.5万円程度で付けられる
・室内用の物干しユニットは手動のもので問題無し
・洗面室への部屋干しでも除湿器とサーキュレーターのダブル使用で速乾が可能
・2階で洗濯物干しをしなくてもベランダはあった方が後々便利
1階での洗濯物干し&室内干しユニットは家事をされる方の負担を軽減します。
これから家を計画される方は1階での物干し場を是非検討してみてください。
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