家づくりの際、和室を作るかどうかは非常に悩みました。
和室というと一昔前は下図のような間取りで、LDKとは独立した空間になっており、来客メインで使用する感じでした。
和室がLDKから独立した空間となっている場合、全く使用しない部屋になってしまう可能性があります。
現在ではまず見かけない間取りですね。
私の実家も和室は独立している間取りです。
上図はWebCADを使って書きました。簡単な間取りを作成するには便利なソフトです。ブラウザ上で操作でき、インストールも不要なので使用開始までが簡単です。
今回は新築に和室は必要か、メリット・デメリットを踏まえ、私が思ったことを記事にしました。
和室の使用目的
まずは和室の使用目的を考えてみましょう。
・休憩用
・赤ちゃん用
・子供の遊びスペース
・家事スペース
・客間
・仏間
和室の目的として、上記の6項目が挙げられます。
特に赤ちゃん用や家事スペースとした場合、効果的な利用方法ですね。
上記項目(特に上4つ)のいずれかに当てはまる方は、和室を検討することをお勧めします。
我が家の場合は、「休憩用」「赤ちゃん用」「子供の遊びスペース」「家事スペース」「客間」と5つも当てはまりました。
以上から我が家の場合は和室が必要と判断しました。
和室の必要性
次に和室のメリットとデメリットについて考えてみます。
和室が必要と感じた場合、メリットとデメリットについて理解しておく必要があります。
メリット
デメリット
デメリットについて、項目だけみると管理が面倒臭そうなイメージを受けます。
しかし、ふすまや障子、イ草の畳などの昔ながらのアイテムを使用しなければ、それほどメンテナンスは難しくありません。
お勧めの和室構成としては、ふすまと障子の採用は避け、畳をイ草のものではなく、和紙畳にします。
そして押入れも、洋収納にします。
そうすることでメンテナンスがぐっと楽になる和室が出来上がります。
その場合、メリットの恩恵が大きいので、余程の事が無い限り、上記仕様での和室を作った方が良いでしょう。
我が家の和室
参考までに我が家の和室を紹介します。
和室はリビングのすぐ横に隣接しています。
和室の戸を全開放すればリビングと続きの空間となり、とても開放感があります。
下写真のように戸を閉め切ることでプライベートな独立した空間とすることも可能です。
拘りポイント
和室の拘りポイントは下記の5項目です。
和室にダウンライトは合う?
和室だからといって照明を和風に拘る必要はありません。
我が家はLDKが全てダウンライトですので、和室もダウンライトにしました。
和室の照明について全く違和感はなく、統一してよかったと感じています。
お勧めの琉球畳風フチなし半畳タタミ
ダイケンの健やか畳(和紙畳・本間)を採用しています。
イ草の畳と違い、タタミ独特なニオイがないため、においに敏感な人でも安心です。
また、和紙畳ということで耐久性も高く、基本メンテナンスフリーとなっています。
表面が経年劣化した場合、裏返すことで再び綺麗な面が使えます。
2箇所ある広い収納
収納は押入れではなく、洋収納としています。
幅と奥行きを取った大きな収納はすごく便利です。
1箇所は吊り収納にハンガーパイプを設けました。
主に普段着のクローゼットとなっています。
もう一箇所は、反対側に位置します。
奥行き部分が一部階段下収納になっています。
そのため奥行がかなりとれており、梱包サイズの大きい雛人形や子供のおもちゃをゆったりと収納できています。
和の効果を高めた空間
吊収納とその下のFIX窓はお気に入りポイントの1つです。
外の植栽にスポットライトを当て、その様子をFIX窓を通してみることができます。
その部分は和の効果を高めた空間となっており、旅館のような趣になるのでとても気に入っています。
少しでも和室の魅力を知っていただきたく、我が家の和室を紹介させていただきました。
まとめ
・休憩用
・赤ちゃん用
・子供の遊びスペース
・家事スペース
・客間
・仏間
上記の使用用途(特に上から4項目)に一つでも当てはまる方は、積極的に畳のあるスペース(和室)を作っていきましょう。
結論として、迷ったら和室はLDK続きで作った方が後々便利です。
家づくりをされるほとんどの方がどれかに当てはまるのではないでしょうか?
和室を設ける場合、少しでも汎用性やメンテナンス性を高めるために以下を検討しましょう。
・和室を作るのであれば、LDKに隣接した空間にする
・和室といっても和に拘る必要無し
・メンテナンスが簡単な素材を採用する(和紙畳など)
客間として考えると、スペース的、コスト的に見合うのか不安になりますが、リビング続きの和室であれば汎用性が高く、十分なメリットを得られますので、積極的に作っていきたいところですね。
限られたスペースの中で和室を作ると、リビングやその他のスペースが狭くなってしまう可能性があるので、そこは注意が必要です。
後から和室を追加して、全体の間取りを調整するのではなく、最初から間取りに和室を組み込み最終的な予算と相談しながら検討するようにしましょう。
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