【快適Wi-Fi環境】戸建て2階建てに無線ルーター2台は必須?設置場所と設定のコツ
はじめに:自宅のWi-Fi、一台で満足?電波の悩みを解決する賢い選択
ご自宅のWi-Fiルーター(親機)は何台設置されていますか?多くの方が一台で家全体のWi-Fi環境を賄っていると思いますが、「電波が届きにくい」「速度が遅い」といった不満を感じている方もいるのではないでしょうか。この記事では、特に2階建ての戸建てにお住まいの方に向けて、より快適で安定したWi-Fi環境を実現するための、無線ルーター2台運用という選択肢をご提案します。意外と手軽に導入できる2台構成のメリットや、設置場所、設定のポイントを解説します。
Wi-Fiルーター2台運用のメリット:電波の死角をなくし、家中快適に
現在、Wi-Fiルーターの価格も手頃になってきており、2台運用は決して特別なことではありません。特に2階建ての住宅では、1階に1台、2階に1台設置することで、電波のカバー範囲が広がり、より安定した通信環境が期待できます。
2台構成の具体的なメリット
- 電波のカバー範囲拡大:各階にルーターを設置することで、電波が届きにくかった場所でも快適にインターネットを利用できます。
- 通信速度の安定化:ルーターから離れた場所でも電波強度が維持されやすく、動画視聴やオンラインゲームも安定します。
- 接続の安定性向上:複数台のデバイスが同時に接続しても、一台あたりの負荷が分散され、接続が途切れにくくなります。
ルーターの賢い選び方:高価なモデルは不要?
家電量販店などでは、通信速度1733Mbpsといった超高速通信を謳う高価なWi-Fiルーターも販売されていますが、一般的な家庭での利用においては、通信速度867Mbpsのモデルでも十分に快適な環境を構築できます。新品であれば5,000円前後で購入できるものもあり、コストパフォーマンスに優れています。
家庭内でインターネット回線の帯域を最大限に使い切るケースは稀であるため、高価なモデルにこだわる必要はありません。
最適な設置場所:我が家の事例と配置のポイント
我が家では、1階リビングのテレビボード内(NEC製)と、2階納戸の情報分電盤内(NEC製-コミュファ光支給品)にそれぞれ1台ずつルーターを設置しています。

1階ルーターはリビングTVボード内部へ収納(木製ボードのため電波減衰はほぼなし)

2階のルーターは情報分電盤内部へ収納。こちらも電波減衰は特に感じられません。
各ルーターは、可能な限り有線LANで接続することが推奨されます。もし有線LANのコネクタがない場合は、一方のルーターを中継器として設定することで、同様の効果が期待できます。
コミュファ光から支給されたルーターは、比較的新しいモデルであれば5GHz帯にも対応しており、NEC製ということもあり通信は安定しています。ご自身のルーターの仕様が不明な場合は、以下のページで確認できます。

もし古い黒色のルーターをお使いの場合は、手数料6,000円で新しい白色の11ac対応ルーターに変更することも可能です。
SSIDは統一する:スムーズな接続とローミング設定
SSID(Service Set Identifier)とは、無線LANのアクセスポイントを識別するための名前です。2台のルーターを設置する際は、それぞれのSSIDを同じ名前に設定することをおすすめします。
SSIDを同一に設定することで、家の中を移動した際に、デバイスが自動的に最も電波の強いルーターに接続されるようになります(ローミング機能)。ただし、機種によっては手動での設定が必要な場合があります。
2.4GHzと5GHz帯の使い分けも重要
Wi-Fiには主に2.4GHz帯と5GHz帯の2つの周波数帯域があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。接続するデバイスや利用状況に応じて使い分けることで、より安定した通信が期待できます。
それぞれの周波数帯域の特徴については、以下のエレコムの解説記事が参考になります。
SSIDを統一し、状況に応じて2.4GHzと5GHz帯を使い分けることで、家中のどこにいても快適なインターネット環境が実現します。
電波状況の確認:高画質動画やオンラインゲームでの注意点
ルーターが1台しかない場合、ルーターと異なる階層にいると電波強度が低下し、高画質の動画視聴などで接続が不安定になることがあります。
特に無線LANでオンラインゲームをプレイする方は、電波強度に注意が必要です。多くのオンラインゲーマーは安定性を重視して有線LANを使用していますが、Wi-Fiでプレイする場合は、ルーターの設置場所や電波状況を考慮しましょう。
通信の応答時間(Ping):有線LANとの比較
オンラインゲームにおける応答時間(Ping)は、通信の遅延を示す指標です。我が家の環境では、有線LANのPingが12ms前後であるのに対し、無線LANでは17ms前後と若干遅延が見られました。
一般的なネットサーフィンではほとんど影響を感じませんが、1msでも応答速度が速い方が有利となるオンラインゲームにおいては、有線LANの方が有利と言えます。
まとめ:無線ルーター2台で快適なネットライフを
2階建ての戸建て住宅において、無線ルーターを1階と2階にそれぞれ1台設置し、SSIDを統一することで、家のどこにいても快適なWi-Fi環境が実現します。
設定のポイント
- SSIDの統一:1階と2階のルーターで同じSSIDを設定します。
- ローミング設定:必要に応じて、デバイス側のローミング設定を確認します。
- 周波数帯の使い分け:接続するデバイスや用途に応じて2.4GHzと5GHz帯を切り替えます。
オンライン対戦ゲームなど、速度と安定性を求める場合は有線LANが推奨されますが、配線が難しい場合は、Wi-Fiルーター2台構成によって、無線LANでも十分快適な環境を構築できるはずです。
我が家では、家族4人がそれぞれのデバイスで同時に動画視聴やダウンロードを行っても、全く問題なく快適なネット環境を維持できています。5,000円程度の安価なルーターを増設するだけで、家中が快適なWi-Fi環境になるため、非常におすすめです。
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