毎日使用するお風呂ですが、換気を忘れたり掃除をさぼったりするとすぐにカビや水垢などの汚れが発生していまします。
特にカビの発生が一番厄介で、お風呂にカビが発生した時に少しでも放置してしまうと、瞬く間にカビが床全体に広がってしまい手が付けられなくなります。
パッキン部に発生したカビについては、上写真にあるパッキン専用カビ落とし(業務用)を塗布することで簡単に除去していますが、床のカビは発生範囲が広く、除去するためにはブラシやスポンジで擦らないといけないため、とても掃除が面倒です。
パッキンのカビ除去は業務用のパッキン用カビ落としが最もお勧めです。
我が家のお風呂掃除は夫である私自身が担当しており、毎日の忙しさから掃除の頻度が落ちていました。さらに梅雨時期と被ったこともあり、床に大量の黒カビが発生してしまいました。
埒が明かなくなったため、家ブログ界隈で有名な「風呂の床へのハイター漬け」を試みることにしました。予想通り、ハイターのつけおきでカビが完全に除去され、お風呂の床がピカピカになりました。
準備
お風呂の床を綺麗にするために、まずは以下の道具を揃えます。
【シリコンの蓋】
排水口への水の流れをせき止め、床に水を溜めるための必須アイテムです。これが無いとハイター漬けが出来ません。ダイソー等の100円ショップで購入できます。
【ブラシ】
ハイター漬け後のしつこい汚れを擦り落とすために使います。お風呂の汚れ落としとして、1つはあっても良いかもしれませんね。こちらもダイソー等の100円ショップで購入できます。
【手袋】
ポリエチレン製の使い捨て手袋です。漂白剤に直接触れると肌にダメージを受けてしまいます。必ず手袋をして作業をしましょう。こちらも100円ショップなどで手に入ります。
【漂白剤】
カビ落としといえば塩素系漂白剤で決まりです。漂白剤には次亜塩素酸ナトリウムというカビを除去するための有効成分が含まれています。ドラッグストア等で1本100円程度で購入することができます(安いものだと50円位)
塩素系漂白剤の商品ブランドとしてキッチンハイターやキッチンブリーチ等があります。容量は600ml前後です。お風呂用の漂白剤でもいいのですが、キッチン用の方が塩素濃度が高いためキッチン用をお勧めします。
清掃手順
排水口にシリコン蓋を吸着させる
排水口の蓋をあけ、排水口に水をかけて濡らします。
シリコンの蓋を上写真のように排水口の上側に張り付けます。
シリコンの蓋は排水口の上に置くだけで自然と張り付きます。
シリコンの蓋がセット出来たら、少し水を入れてみて漏れがないかチェックします。
お湯を床一面に張る
排水口の水が流れないことを確認後、お湯を床一面に張ります。お湯を使う理由としてはカビ除去の効果を高めるためです。本当は60℃位の高い温度がいいのでしょうが、シャワーの標準温度(40℃前後)でも問題ありません。
床全体に水が張るまでに少し時間があるので、大きな目立つ汚れがあれば先にブラシで除去しておきます。
隅々まで漂白できるように浴室の境目ぎりぎりまで水を張るようにします。
漂白剤を投入する
水(お湯)が溜まったら、キッチンハイター等の漂白剤を1本丸々(約600ml)投入します。
漂白剤を投入する際、漂白剤が水で跳ねないようゆっくり行います。
その際、漂白剤が手に付かないよう手袋を着用してくださいね。
塩素系漂白剤から出るガスは人体にとって有害ですので、吸い込まないようしっかりと換気をしてください。
しばらく放置する
漂白剤投入後、1時間から2時間放置します。その際も換気は十分にしてください。
漂白剤のカビ除去効果を最大限に高めるため、時間に余裕があれば2時間以上を推奨します。
水を抜いて、シャワーで洗浄する
時間経過後、シリコンの蓋を撤去して水を抜き、シャワーで全体を洗い流します。汚れが落ちていない箇所があればブラシで擦り落とします。
洗浄結果
ハイター漬けの結果、しつこい黒カビは全滅したようで、床はピカピカになりました。残念なことに、一部床の黒ずみ(水垢?)が完全には落ちきれておらず、ブラシで擦り落とす必要がありました。
アルカリ性、酸性の汚れについて興味深い記事がありましたので下記に転載します。
各種汚れの落とし方について掲載されているのでとても参考になりました。
湯垢と水垢は真逆の性質を持つ汚れ
湯垢のもとは水垢である。水垢の主成分であるマグネシウムはアルカリ性だ。したがって水垢そのものはアルカリ性の汚れである。ところがそこへ皮脂あるいは石鹸カスなどが混ざると、化学反応を起こして酸性へと変化する。つまり、水垢はアルカリ性、湯垢は酸性の汚れということになる。もとは同じでもまったく別のものと考えた方が正しい。参考:https://www.olive-hitomawashi.com/living/2019/03/post-228.html
黒ずみ(水垢)除去後は汚れ一つないピカピカの床となりました!
排水口の蓋もとても綺麗になりました。
排水口の蓋裏側です。ここが黒カビで最も汚れていた箇所ですがカビは完全に除去されました。
排水口のトラップも綺麗になりました。
綺麗が持続
ハイター漬けをして一週間経ちますが今の所カビは発生していません。カビの根まで除去できたものと思われます。
塩素系漂白剤は1本100円前後と非常に安価です。時間があればお手軽にカビ除去が出来るので、こまめにやっていきたいですね。
浴槽の蓋もハイター漬け
浴槽のフタも掃除をしないとカビが大量発生してしまいます。
フタの洗浄は面倒ですから、床に置いて一緒にハイター漬けしてしまいましょう。
浴室の椅子形状について
一部しか映っていませんが、浴室の椅子はカビ対策としてなるべく脚部分が開いているものが良いです。
脚が開いていることで通気性が良くなるので、椅子裏側のカビが発生しにくくなります。
まとめ
洗浄結果からも分かるように、ハイター漬けはカビ除去にとても効果があることが分かりました。掃除時間がかなり短縮できるため、日常忙しい方にとてもお勧めの作業となります。
風呂場の床や排水口のカビ発生に悩まされている方は一度ハイター漬けを実践してみてはいかがでしょうか。
予想以上に大量のカビが落ちて楽しいですし、カビが全滅するため、次のカビが発生するまで時間が稼げます!
我が家ではひとまず一ヶ月毎を目標にハイター漬けをやっていきたいと思います。
アルカリ性の漂白剤で落ちない汚れは、尿等の黄ばみや水垢などの汚れである可能性があります。それらはアルカリ性の汚れのため、酸性のクリーナー(サンポール等)を使う必要があります。
漂白剤で落ちないしつこい汚れがある場合は酸性のサンポールを試してみるのも良いですね。但しアルカリ性漂白剤との同時使用は厳禁です。
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