Google PixelやSamsung Galaxy等の上位機種には画面両端に丸みを帯びたエッジディスプレイが採用されることが多いです。
エッジディスプレイは本体の幅を小さくしたり端部の表示領域を有効活用できるなどのメリットはありますが、全面貼付対応のガラスフィルムが無かったり、綺麗に貼れない等の問題がありました。
私は2022年10月にGoogle Pixel7Proを手に入れ、Amazonにてなんとなくガラスフィルムを選定したものの、黒枠があったり指紋認証の箇所が丸くくり抜かれていたりと見た目に不満がありました。
・ガラスフィルム全周に接着用の黒枠(シリコン)がある
・ガラスフィルム全面での接着ができず、蛍光灯下で虹彩現象が起きやすい
・指紋認証用の穴が空いている(Pixel7Pro等の画面内指紋認証機種)
・透明度がいまいち
最初に購入したPixel7Pro用ガラスフィルム(黒枠・指紋認証用の丸いくり抜きあり)を2か月ほど我慢して使っていましたが、AmazonでUV硬化ガラスフィルムというエッジディスプレイでも綺麗に施工できるガラスフィルムに出会うことができ、今までの不満が全て解消出来ましたのでご紹介します。
Google Pixel7Proユーザーが求めていた「黒枠・丸いくり抜きなし」のガラスフィルムです!
Amazonで販売しており2,980円とやや高めの価格設定ですが、エッジディスプレイでも全面綺麗に貼れて、失敗してもいいように3枚セットになっています。
UV硬化ガラスフィルムとは
UVレジン液でスマホ画面とガラスフィルムを固定できるものです。UVレジン液はUVライトを30秒ほど照射することで接着硬化する特性を持っています。
UV硬化ガラスフィルムの利点としては、エッジディスプレイのような湾曲している画面でも綺麗にガラスフィルムを密着させることが出来ます。
UVレジン液でのUV硬化接着はエッジディスプレイにガラスフィルムを綺麗に貼れる唯一の工法となっています。
黒枠や指紋認証用の丸いくり抜きが無くなるので見た目を重視する方にはすごいメリットとなります。
UV硬化ガラスフィルムのメリット・デメリット
通常のガラスフィルムと比べコストが掛かってしまうのは、UVレジン液やUVライトなどの通常のガラスフィルムにはない部材があるためです。施工難度についても、施工方法の詳細が動画で用意されていますので、それを見て自身で施工できるか判断すると良いでしょう。失敗してもいいように3回分のセットになっているものがほとんどです。気になっている方は一度トライしてみてはどうでしょうか?
私の場合、1回目の施工ではUVレジン液が端まで行きわたらず失敗しましたが、2回目で綺麗に貼れました。ショップによっては貼り付けが成功するまでサポートしてくれますので、思い切って挑戦してみましょう。
Amazonで購入したUV硬化ガラスフィルム紹介
私が購入したUV硬化ガラスフィルムのブランドはHJCEというところのもので、Amazonで2,980円でした。(2022年12月15日現在)
ショップはYi-huang-JPというところですがAmazonから出荷ですので安心できます。レビュー評価はとても高く、サポートも充実している感じです。
パッケージの大きさはかなりのものです。今まで購入したガラスフィルムの中では一番の大きさでした。
私がAmazonで実際に購入したUV硬化ガラスフィルム(3枚セット)です。位置合わせのガイドパーツ付きなので、貼り付けに不安な方にお勧めできます!
位置合わせのガイドは付属していませんが、HJCEより1,000円程安いUV硬化ガラスフィルムもあります。(別ブランド)
セット内容
・位置合わせ用ガイド×1
・UVランプ(USB-C)×1
・スライダー×1
・UVレジン液(接着剤)×3
・液吸収クッション(短×1、長×2)×3
・埃除去用・養生用シール、Wet・Dryシート×3
UVランプの電源がUSB-C接続なのが評価高いですね。今お使いのスマホ充電用ケーブルがUSB-Cの場合はそのまま電源として使用ができます。UVランプの電源スイッチはなく、USB-Cケーブルを接続した時点で電源がオンになります。
UVレジン液について
UVレジン液はさらさらで水のようです。少しでも傾けると低い方へ流れてしまうため注意が必要です。また、施工直後のニオイは気になりますが、一日経つとニオイは気にならなくなりました。ムヒのようなニオイがします。そのニオイが苦手な方はすぐに手を洗いましょう。手についた場合は石鹸で簡単に落とせます。
UVレジン液の特徴や注意点
UVレジン液は紫外線があたり硬化します。 逆に紫外線がきちんとあたっていないとUVレジン液は未硬化(ベタベタ)の状態のままです。 黒い遮光ボトルに入ったUVレジン液は必要な時にボトルから出し、太陽光やUVランプで紫外線を当てることによって硬化します。
https://blog.happyresin.jp/2019/02/25/cause-and-solution-of-insufficient-curing-of-resin-frame/
・レジンは、皮膚につけないこと。 ついた場合は、レジンクリーナーやエタノールでふき取る。
https://mimifleur.net/uvresin/
・レジンはべたつきがある場合は、未硬化の可能性があるため、必ずべたつきがなくなるまで完全に硬化する。
・レジン使用時に気分が悪くなったらすぐに使用をやめる。
気泡ゼロ、そして綺麗
UVレジン液がフィルム間を外周に向かって流れるため、気泡が発生しないのはもちろんですが、埃も一緒に流れているようで綺麗に仕上がります。仕上がりは今までのガラスフィルムの中で一番の出来です。UVレジン液が端全てに行きわたれば気泡の全くない綺麗な仕上がりとなります。
施工フロー
スマホの穴(スピーカーや電源コネクタ部)という穴を全て塞ぎましょう。塞ぐには付属の養生用シールを使用します。
Wetシート、Dryシートを使って脱脂、拭き取りを、シールを使って埃を除去します。
ガイドへクッションをセットします。クッションはUVレジン液吸収の役割もあります。
電源オフでガイドへセットすると、クッションが電源ボタンを押す形となり起動してしまいますので、電源を落とした瞬間でのセットを推奨します。
UVレジン液の塗布前にスライダーを設置します。この時も埃が付着していないかチェックし、付着していれば除去する。
画面の上下に2箇所垂らすのがベストです。液は使い切ってください。UVレジン液はさらさらで傾斜が付いていると流れやすいので注意。
ガラスフィルムとUVレジン液を吸着させます。とにかくゆっくりスライダーを動かすのがコツ。UVレジン液は水のようにさらさらなので流れに注意(液が偏ると全体に行きわたりません)
UVライト照射前ならばガラスフィルムの微調整が出来ます。すぐに硬化はしないので慌てずに位置合わせをしましょう。
UVライトを照射する(30~60秒)※ガラスフィルムの暫定的な固定
ガイドの裏に穴が開いているのでそこを押してガイドよりスマホを外す
ティッシュだとくっついてしまう可能性があるため、付属のドライシートを使用する。拭き取りはしっかりと。硬化前に取れなくても後から除去することは可能です(硬化後でも除去可能です)
UVライトを両サイド2箇所45秒当てる。この時点でほぼ固着が完了しますが、不安な方は1~2時間程度放置が良いでしょう。(UVライトは切っておく)
マスキングシールにUVレジン液が付着するとシールの色が剥がれますが(薄目のシンナーで溶かしたような感じ)、スマホへの影響はありません。
UVレジン液残り(固着物)がないか確認する。
施工のコツ
・穴部(スピーカー、電源部)には全てマスキングを施しします。(シールを貼付)
・液は画面の上下2箇所に均等に落とします。UVレジン液は1本全て使い切ってください。
・施工場所に傾斜が付いていると液が流れてしまいますので、必ず平らながたつきの無い机の上で作業をします。
・液塗布後はゆっくりとガラスフィルムを密着させてください。液はフィルムの密着とともに勝手に広がっていきます。
・施工後はスマホ側面部の液だれをアルコールのウェットティッシュでしっかりと拭き取ってください。
施工が不安な方は動画(下記リンク)を何回もみて必ず予習をしてください。
UV硬化ガラスフィルムを剥がす場合
通常のガラスフィルムと同じように剥がせます。
硬化前ではあればUVレジンが液体ですのでそのまま拭き取ります。拭き取りにはアルコールのウェットティッシュを使うのが良いです。
硬化後は少し剥がしにくいですが、強力な接着ではないため(水糊よりは強い)端からガラスフィルムを割れるのを覚悟で浮かしていきます。硬化したUVレジン液はセロテープやスクレーパー(プラ製)を使って剥がします。爪でコリコリしても剥がせますので地道に剥がしてください。ガラスフィルムの再利用は基本しません。
UV硬化ガラスフィルムは通常のガラスフィルムと同様に剥がすことは出来ますが、UVレジン液を除去するという工程がひと手間増えますので後処理が大変です。
まとめ
Google Pixel7Proのようにエッジディスプレイを搭載機種にはUV硬化ガラスフィルムが一番マッチします。
フィルムの浮きや周囲の黒枠、画面内指紋認証用の丸い穴が気になる方はUV硬化ガラスフィルムを選んでおいて失敗はありません。
通常のガラスフィルムと比べ、やや施工難度が高いUV硬化ガラスフィルムですが、失敗してもいいように予備が付属したセット(3枚セットが多い)になっているものがほとんどですので、初回は失敗覚悟でいけるところが嬉しいです。
コツさえ掴めば簡単かつ綺麗に施工ができます。ガラスフィルムの透過性はとても高く、表面の滑り性はとても良いです。
エッジディスプレイのスマホをお使いの方で今のガラスフィルムに不満のある方は是非UV硬化ガラスフィルムをお勧めします。
Spigenケースとのフィッティングはばっちりです。
UV硬化ガラスフィルムについて少しでも安い方が良い方はこちら
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