新築の庭に突然現れた猫の糞尿被害。せっかく手入れした芝生が台無しになり、悪臭に悩まされるのは本当に辛いですよね。私自身、10年以上暮らしてきて、まさか猫の糞害に悩まされるとは夢にも思いませんでした。そこで、この記事では、私が実際に試して効果があった対策と、最終的に猫の糞害をゼロにした「変動超音波式猫被害軽減器」についてご紹介します。設置から2か月近く経過しましたが、被害は一切再発していません。同じように猫の被害で困っている方の参考になれば幸いです。
突然の猫の糞害!その兆候と犯人の特定
ある日、庭の芝生から漂ってくる異様な臭い。最初は気のせいかと思いましたが、明らかに動物の糞の臭いでした。すぐに頭をよぎったのは「猫」でした。実際、防犯カメラには早朝5時頃、わが家の庭で用を足す野良猫の姿が映っていました。
柔らかい土や芝生は猫にとって格好のトイレ。庭に芝生がある家は、どうしても狙われやすいようです。

しかし、まさか自分の庭がターゲットになるとは思わず、怒りがこみ上げてきました。しかし、猫を直接捕まえることは難しく、どうすれば良いのか途方に暮れていました。
猫が庭を狙う理由とは?
録画された防犯カメラの映像を確認すると、確かに猫が芝生に糞をしていく様子がはっきりと映っていました。早朝5時頃、散歩コースのように我が家の庭を利用しているようです。

猫は一般的に、芝生のような柔らかい土を好んで糞をする習性があります。そのため、庭に芝生がある家は猫にとって格好のターゲットになりやすいのです。我が家も小さな芝生があるため、まさに狙われやすい環境でした。

試行錯誤の忌避剤対策:効果は限定的


まずは手軽に始められる対策として、猫が嫌がる粒状の忌避剤を試すことにしました。アース製薬の「ネコ専用のみはり番 粒剤 1000g」とフマキラーの「猫まわれ右 粒剤 900g」の猫専用忌避剤をそれぞれ購入。1本あたり1,000円前後と手頃な価格です。



忌避剤のメリット・デメリット
- メリット:
- 手軽に始められる
- 糞の臭いを消す成分が含まれている
- デメリット:
- 効果の持続期間が短い(約1週間)
- 猫が臭いに慣れてしまうと効果が薄れる
- 広範囲に撒くには量が足りない
実際に撒いてみたところ、確かに一時的には糞をされる頻度は減りました。しかし、2日おきに糞をされていたのが数日に一度になる程度で、完全に被害を防ぐには至りません。猫は非常に賢く、忌避剤が撒かれていない隙間や量が少ない場所から侵入しようとします。雨が降ったり、芝生に水やりをしたりすると、効果が薄まってしまう感じでした。
猫が自分のマーキングを探すように、糞をした場所を行ったり来たりする様子も見られましたが、結局は再び糞をしていくという繰り返しでした。忌避剤は一時的な効果はあるものの、根本的な解決には至らないと感じました。

最終兵器!日本製「変動超音波式猫被害軽減器」の威力
忌避剤だけでは限界があると感じた私は、ここは機械の力に頼るしかないと決意しました。そして選んだのが、猫が嫌がる超音波を発する装置です。
安価な製品に注意!日本製を選ぶべし
インターネットで検索すると、2,500円程度の安価な猫よけ超音波装置も多数見つかります。しかし、多くが中国製で「すぐに壊れる」「効果がない」といったレビューが目立ちました。安物買いの銭失いになるのは避けたかったので、多少高くても信頼できる製品を探しました。

我が家を救った「ガーデンバリアIII」
最終的に選んだのは、ユタカメイク製の「ユタカメイク(Yutaka Make) GDX-3 変動超音波式ネコ被害軽減器 ガーデンバリアIII」です。実売価格は10,000円前後と高価ですが、日本製であり、サクラチェッカーでも問題ないと判断されたため、思い切って購入しました。


実は、最初に届いたガーデンバリアIIIには初期不良がありました。製品の動作確認を示すはずの青色LEDが点灯せず、正常に作動しなかったのです。高価な買い物だっただけに、正直がっかりしましたが、幸いなことにAmazonで購入していたため、事情を説明したらすぐに返品を受け付けてもらえました。
そして、すぐに新しい製品を再発注。次に届いたガーデンバリアIIIは、青色LEDも正常に点灯し、全く問題なく動作する完動品でした。このように、万が一の初期不良にもスムーズに対応してもらえたので、安心して購入できると感じました。
また、実はAmazonで2,500円程度で売られている安価な猫よけ超音波装置も併せて購入していました。この機種は、販売店によると2つのモードがあり、ON1モードでは9.8kHz(犬、キツネ、ネズミなどにおすすめ)、そしてAUTOモードでは50kHz(猫、イタチ、アライグマなどにおすすめ)の超音波を発する仕様でした。今回は猫除けのため、AUTOモードを選択しています。猫は犬よりも耳がよく、50kHzという高い周波数でも十分に効果があるものと思います。何より、この周波数は人間が聞き取りにくいため、近所迷惑にもなりにくいという点でおすすめのモードだと考えました。
この2種類の超音波発生装置の併用は、有効だと感じています。それぞれの装置で出す音の周波数が微妙に違っており、これが猫に音を慣れさせない秘訣なのかもしれません。ユタカメイク製のガーデンバリアIIIは20kHz(キロヘルツ)以上の周波数を出力できるため、人間の耳には非常に聞こえづらいですが、一方、2,500円程度の中国製の方は周波数が9.8kHz(カタログ値)と低く、私(40代男性)の耳にも聞こえてしまいます。人間に聞こえているということは、猫にとっては相当うるさく感じるのではないでしょうか。
デメリットとして、近隣に騒音迷惑にならないか心配でしたが、今のところ苦情はありません。我が家の子供たちにも音を確認してもらったところ、屋内では多少うるさく感じたものの、屋外では音が少し聞こえる程度で不快ではないとの意見がありました。そのため、そのまま使用を続けています。ひとまず現時点では、糞被害から1ヶ月以上経過しても再発はありません。

とはいえ、デメリットとして、近隣に騒音迷惑にならないか心配でしたが、今のところ苦情はありません。我が家の子供たちにも音を確認してもらったところ、屋内では多少うるさく感じたものの、屋外では音が少し聞こえる程度で不快ではないとの意見がありました。そのため、そのまま使用を続けています。ひとまず現時点では、糞被害から1ヶ月以上経過しても再発はありません。
このガーデンバリアIIIの大きな特徴は、その音圧の高さ(105db)にあります。これはかなりの大音量ですが、人間への影響はないのでしょうか?
ガーデンバリアIIIは、18,000Hz~23,000Hzのランダムな超音波を可変させて発生させています。人間が聞き取れる周波数(音の高さ)は、一般的に20Hzから20,000Hzといわれています。この18,000Hz以上というのは、いわゆるモスキート音と呼ばれるものであり、特に若い方でも一部の人にしか聞こえない音です。
参考までに、聞こえる周波数の目安は以下の通りです。
- 9,000Hz:ほとんどの人が聞こえるレベル
- 10,000Hz:60代の方まで聞こえるレベル
- 12,000Hz:50代の方まで聞こえるレベル
- 14,000Hz:40代の方まで聞こえるレベル
- 15,000Hz:30代の方まで聞こえるレベル
- 16,000Hz:20代の方まで聞こえるレベル
- 18,000Hz:モスキート音(一部の若い方のみ聞こえるレベル)
このように、猫だけに聞こえる大音量を出して追い払うのが、この超音波発生装置の役割です。
ただし、注意点があります。ガーデンバリアIIIは直線距離で13mの赤外線センサーによる感知性能がありますが、木の枝など障害物があるとその部分だけ検知できなくなるため注意が必要です。設置場所を選ぶ際は、赤外線センサーが届きにくい死角ができないように配慮しましょう。
また、足場が不安定な場所(芝生や地面が柔らかい場所)に置くと不安定になりがちです。安定性を確保するためには、コンクリートなどの固い場所に設置するのがおすすめです。もし柔らかい場所に設置する場合は、コンクリートブロックなどを置いて安定した足場を作りましょう。
装置自体には防雨機能があるため、多少の雨ざらしの場所でも大丈夫ですが、防水機能まではありません。そのため、水に浸かってしまうような場所は避けましょう。説明書にも記載がありますが、台風時や強風時には、安全のため一時的に使用を中止するほうが無難です。
また、住宅街で使う場合、このモスキート音が聞こえる方がいらっしゃいます。そういった方には不快な音にしかならず、生活を脅かしてしまう可能性もあります。装置の音には指向性があり、ご近所の方には極力向けないようにし、糞被害が出る部分に向け、超音波が飛ぶ範囲を定めましょう。特にこのガーデンバリアIIIは、感知範囲が100㎡以上、直線感知範囲が13mと非常に広いため、ご近所への配慮には一層の注意が必要です。
【おすすめポイント】
- 変動超音波式: 周波数を一定周期で変更するため、猫が音に慣れるのを防ぎます。これが安価な製品との大きな違いであり、効果の持続性につながります。
- 広範囲感知: 感知範囲は約100㎡と広く、広範囲をカバーできます。
- バッテリー充電式: 大容量のバッテリー装着式で設置場所を選ばず、電池持ちも非常に良いです。庭作業の際は一時的にオフにできるのも便利です。
- 猫以外の動物にも効果あり: 鳩の出現率も減ったように感じます。
- 信頼の日本製: 故障のリスクが低く、安心して長く使えます。
設置後の驚きの効果!糞害がゼロに
半信半疑で設置しましたが、結果は驚くべきものでした。設置後2ヶ月、猫の糞害が完全にゼロになったのです!
猫は、自分の縄張りを決める際に糞尿でマーキングをする習性があります。この超音波装置は、猫にとって「ここは危険な場所だ」「縄張りではない」と学習させることで、寄り付かなくさせる仕組みです。
10,000円という初期投資は決して安くありませんでしたが、糞尿のストレスから解放されたことを考えると、費用対効果は絶大でした。

防犯カメラが対策の鍵!
今回の猫の糞害対策において、防犯カメラの存在も非常に重要でした。我が家には4台の防犯カメラを設置していたため、猫の侵入経路、糞をする時間帯や場所を正確に把握することができました。
カメラで状況を分析することで、効果的な対策を立てることができ、今回の超音波装置の設置場所もピンポイントで決めることができました。もしお持ちでない方は、防犯カメラの設置も検討することをおすすめします。
よくある質問(FAQ)
Q1: 超音波装置は人間やペットに影響ありませんか?
A1: 人間には聞こえない周波数帯の超音波を使用しているため、人間への影響は基本的にはありません。ただし、ガーデンバリアIIIはモスキート音(18,000Hz以上)を発生させるため、特に若い方で耳が良い方には聞こえる場合があります。犬や鳥などのペットには聞こえる可能性がありますが、通常は影響がないとされています。個体差があるため、ペットの様子を観察しながら使用することをおすすめします。
Q2: 設置する際の注意点はありますか?
A2: 超音波の有効範囲を最大限に活かすため、障害物が少ない場所に設置しましょう。また、地面から少し高い位置に設置することで、広範囲に超音波が届きやすくなります。糞をされることが多い場所にカメラで確認した侵入経路を考慮して設置するのが効果的です。特にガーデンバリアIIIは広範囲に超音波が届くため、ご近所への配慮が重要です。超音波がご近所の敷地に入り込まないよう、設置の向きや範囲をよく確認しましょう。
Q3: 忌避剤と超音波装置は併用できますか?
A3: はい、併用は可能です。忌避剤で一時的に猫の接近を抑えつつ、超音波装置で継続的に猫を遠ざけるという相乗効果が期待できます。特に被害がひどい初期段階では、両方を試す価値があるでしょう。
Q4: 超音波装置はどのくらいの期間で効果が出始めますか?
A4: 猫の個体差や環境にもよりますが、私の場合は設置後1ヶ月で糞害がゼロになりました。猫がその場所を危険な場所だと学習するまでには数日から数週間かかることがありますので、しばらく様子を見ることが大切です。
まとめ:諦めずに対策すれば糞害は防げる!
愛らしいペットとして多くの人に愛される猫ですが、自宅の庭に糞をされるとストレスは計り知れません。虐待はもちろんできませんので、今回ご紹介したような超音波装置や忌避剤を上手に活用して、猫に「ここは来ない方が良い場所だ」と学習させることが大切です。
特に芝生のある庭は猫に狙われやすい環境です。外構を工夫する、忌避剤を併用する、そして効果の高い超音波発生装置を設置するなど、多角的なアプローチで大切な庭を守りましょう。
猫は学習する動物です。不快な場所と覚えさせれば、しっかりと効果が続きます。
我が家では「ガーデンバリアIII」のおかげで、再び平穏な庭を取り戻すことができました。同じようにお悩みの方の参考になれば幸いです。


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